How to tm riding

 

連休中、現在のKYB&tm shock装備のtmと会話が進みました。その中で気が付いた部分がありましたので現在のtmを、tmライディングを愉しむ為の指針となれば幸いです。


注 基本的に北海道の林道(速度は速め)主体ですが、ガレ場、マッド等様々な路面状況にて走行して 

  確認しておりますが乗り方、好み、使用方法、場所等では異なります。

 

尚、基本は“伸びは圧よりも強く”と、いう方向。
  また、従来のオーリンス&マルゾッキ、KYB&オーリンス等も方向は同じです。

  但し、一端、標準状態からお試しください。


注 オーリンスシングルの場合(TTX除く)は、圧ダンパー調整にて相対的に伸びも同様にダンピング 

  が増減されます。伸びダンパー調整ノブは微調整になります。

 

* 通常の林道ツーリングであればダンパーセッテングはフロント圧を標準より3クリック弱める。伸び 

 は標準のまま。
* リヤショックは伸びを2クリック強める。(144)しかし、250Fiでは伸びはそのままに圧を1クリッ  

 ク強めると良い方向に向かいました。

 

以上の状態ではかなりのハイスピード&荒れた林道にてもソリッドでピシッと締まった満足できるフィール。(私感というか好みです)


しかし、体重(70㎏未満)また走行速度によってはさらにダンパーを弱めます。が、あまりダンパーを緩めますと安定を失います。尚、固さに関してはSP、イニシャル調整も合わせて必要になります。

 

個人的には上記からフロントの圧をもう1クリック弱めるとソフト感が出るので長距離、長時間走行に向きそうですが、林道を飛ばすなどの場合は悩むところです。


尚、リヤの圧を抜きますと軽快感は向上しますが、荒れた路面では少々スタビリティーに物足りない場面もでます。この辺りは自分の走行シーンに合わせる。

 

* 標準状態は世界のトッププロに対応しているセッテングです。

* 体重75㎏前後、中級レベル以上に推奨。コース的には大ジャンプが無いコースに対応。


標準状態からフォークの圧は3~5弱め。伸びはそのまま。もしくは2~程度弱める。
リヤショックは圧を1~2クリック弱め、伸び2~3クリック強め。から始めるの
が早道だと思います。

 

* 初心者、体重の軽い方、もしくは固さを感じる場合は上記をベースにより1クリック程度弱める方向

 に持っていってください。加えてSPイニシャル調整


例えばフォークの圧を標準から6クリック弱める。伸びを標準から3クリック弱める。


リヤも同様の考え方で調整してください。

尚、フォークのスプリング(イニシャル)調整は弊社及びtmをよくご存じのサスペンション専門店にご相談ください。


125/144に対応するソフトスプリングは純正(tm)では対応がないのでカヤバ純正にて対応可能かと思います。

標準SPレートはお尋ねください。


2T250/250Fi以上にはtm純正にてハード、ソフトともに対応可能です。(取り寄せになります)
リヤのtmショックは125/144のエンデユーロ用が最もソフトですので単純なイニシャル調整のみになりますが4T250/300.250/450/530Fiにはtm純正ハード、ソフトともに対応可能です。(取り寄せになります)

 

* やみくもにソフトに、また、単に良く動くようにダンピングを抜いてあたかも上質感を歌うセット 

 アップをする場面を見受けられますが、きっちり的確に整備が基本。


tmに装備されているサスペンションは性能向上を歌うレヴァルブ等のチューニングなど必要ありません。
サスペンションを整備もしくはチューンされる場合はtmを良く知っているお店にて実施してください。


* tmはtmであっていくら日本製ユニットを搭載していても他機種と同じではありません。勘違いなさ 

 らないでください。

 

 以上は弊社より組み立て出荷された状態のマシンにおいてのみになります。

  販売店様経由の場合は販売店様オリジナルセットアップを施されている場合もあり、お買い求め販  

  売店様とご相談ください。

  標準セッテングの数値は車両に付属しておりますのでそちらをご参照ください。

 

尚、サスセッテングは基本一人では難しいものがあります。


例えば。
* マシンを水平な場所に。

 人間が上るスタンドを用意してバイクの左横に。

 右足でバイクの左ステップを踏み込みます。
 その時の前後サスペンションの入る速度、戻る速度、入る量を前後で合わせる。


* 平らな場所を走行してマシンが水平になる。

 スイングアームが路面と平行になるように。

 

上記の事はサスセッテングではあたり前の、基礎というは始まりの話ですが、お判りでしょうか?この当たり前の事を行うにあたり一人ではできないのです。

必ずその行為、走行を第三者に確認していただく。


しかもこの際の第三者はやはり経験豊富な識者が望ましい。


何故なら同じコースの場合ならまだ簡単ですが、あらゆる走行シーンを走るエンデューロではその最大公約数的というか、ファジーな部分としてライダーの能力、速度、好み、得て、不得手を考えセットアップなければならないのです。


高度なマシン、サスペンションを持つtmの場合はセッテングから。

そしてチューニングというはあくまで調律、微調整の部分です。


* 何よりレースを戦うなら標準で出せるタイムを測定してから。が、基本中の基本。

 その後整備、そしてセッテングしてタイムの出る方向を見極めて最後の最後にチューニングです。

 

つまり、自分の状態も、不満も、好みも正確に判らない中、tmを知らない、乗ったこともない所にユニットだけを送ってチューニングを頼むなんて無謀以外何物でもないと言う事です。

 

ポジションについて
ハンドルバーのメモリで0が起点として+.-方向それぞれ微調整されてください。
多くの方は0から+-1の間でよい部分が見つかると思われます。

1mm程度でも大きく変わりますので面倒くさらずに探してみてください。

 

恐縮ですがtmライディングフォームは腰を中心に横から見て脚部、背中がきっちり“くの字”になるように。

つまり、背中を丸めない。

リヤショック延長上とボディーが直線で結ばれる。

ステアリングヘッドの延長上に顎(あご)というか頭が来るような意識を推奨いたします。

 

* 体を使うスポーツはフォームが大事です。しかし、自分ではライディング中のフォームは中々判りま 

 せんので人に見てもらい修正するのが大事になります。

 

以上を意識して乗ってみてください。想像以上に上手くコーナーを安定し速く走れます。

つまり、愉しく走れるのです。

 

tmのとても高度な走行安定性に保証された意のままを実現した操縦性能をご確認ください。


プラグのかぶり
* tmはどうして混合オイルが濃いのですか?だから“カブル”のですか?

 と、いう質問がありましたのでお答えします。


何度も言いますがtmはレーシングエンジンを搭載されたレーシングマシンです。

つまり、非常に高度なチューニングが施されています。

例えば大口径キャブ、スロットルボディです。それらは競技を戦うに必要な強大なパワーの為。そして実際tmのパワーは最高峰を誇ります。


トレールバイクの様に小さなキャブ、小出力エンジンとは必要とするオイル量も混合比も違って当然。

それらとはパワー、常用回転数から違います。


またレーシングモデル等などという特にレース用を歌うモデルはtmにはありません。

それは最初からレーシングエンジンを装備しており、車体も同様にあなたが入手する最初の状態から競技に対応しております。

ですから、態々レース用などを設ける必要が無いのです。


是非tmにお乗りください。なによりパワーの違いをご確認できると思います。

 

また、カブル原因はキャブレターのセッテング、スロットルワーク、取り扱いの不備の結果、機関運転適性温度に達することが無い。と、いう乗り手の問題が大半になります。


*  競技用ですから気温、湿度等によるキャブレターセッテングは必要です。

  また、例えキャブレターセッテングが多少マッチしていなくとも経験からスロットルワークにて回 

  避できる部分でもあります。


* ラフそして瞬間的にスロットルを開き、戻す時はダラダラとした中途半端なスロットルワークがかぶ 

 りを誘発するのです。


スロットルワークの基本は“ゆっくり、回転上昇に合わせてスロットルを開ける。

戻す時はスパッと戻すのがセオリーです。

特に混合ガスを使用する2Tレーシングエンジンには最も重要になります。


* 始動直後から暖機運転と称して、また、キャブレター内部より燃料をなくすためにアイドリング放置

  をしない。

気温の状態によってはラジエターにマスキング等を施して冷却水の温度をキープするなどの手当て等々がレーシングエンジンを扱う上での大事な要素になります。

 

現在、オイル混合比を薄く、分離給油を採用してトレールバイクというかトレール化が急速に増えております。

これはユーザーにとっては大変便利でとっつきやすいとは思います。が、tmは“電子制御排気ヴァルブ”、“シフトポジションセンサー”と、言った他に類を見ない高度な先進電子技術を装備した“最新鋭のレーシングマシン”を製作しております。


tmはレースに勝つ為に、つまり競技を楽しむ為にマシンの性能を向上させる。

例え初心者でも本物のレーシングマシンの高性能を引き出せる方向に。
しかも高度なアルミフレーム、サスペンションユニット、ブレーキシステムといったtmだけの安全性能と共にtmは進化しております。

 

tmは“レーシングマシンの高性能を安全に”とは考えています。

ただ、誰にでもバイクを簡単に乗り易く等の意識は最初からありません。


また、機能に意味のないガーニッシュ等にはお金をかけておりません。

 

最後に。
今は昔話故に恐縮ですが、昔“バイクは誰でも乗ってはいけない”と、言う暗黙の了解というか、そのような部分がありました。


例えば。
エンジンを自分で始動できない、倒れたバイクを起こせない人は乗ってはいけない。

自分のバイクも押せない、パンクも自分で直せない人はエンデューロに参加してはいけない。
等々ですが、今の時代このような話をしている場合ではありませんがバイクというのは乗り手によって非常に危険であり、元来不安定な乗り物だという事実は今も昔も変わりません。


誰でもボタンを押せばエンジンが始動出来て、アクセルを開ければスピードが出す事が簡単に可能です。
プラグがカブル等は基本乗りの問題という問題なのも無視されるほど非常に簡単に走行できる。
果たしてそれは良い事、素晴らしいかもしれませんが、安易で簡単過ぎなくはないでしょうか?
簡単が故に非常に危険なのもまた事実。

勿論、二輪車に限りませんが、何より二輪車は自立走行できない人間が操縦して初めて機能する不安定な機械。


誰でも簡単に乗れるが結果、“数の増加が質の低下”も招き、現在の衰退したバイク業界になっているのではないか?とも感じる次第です。