待ちわびた試乗車125のインプレッション。

もう一機種の試乗車(4T250EN)はまだ入荷できませんので125のみですがやっとインプレを紹介できるのがとても嬉しい。

 

その前に。

現在、ご予約を賜っている方々には納期の遅延は誠に申し訳なく、この試乗車の125もご予約を賜っている方に先にお渡ししようか?とも考えましたが一台だけでは焼け石に水と思いなおし試乗車として走り皆さんにそのフィーリングをお知らせする事にしました。

 

何度も遅延につきましては説明させていただいております。また、ご存知のようにロシアによるウクライナ侵攻の影響から輸送時間、コスト共に異常な状況が継続しております。

また、先日、本社より日本製部品をメーカーに掛け合って納品してほしい。との要望がありました。

弊社は以前からすべてではありませんが例えばピストン・リング、チタン・ヴァルブ、コネクター等の日本製部品をtm社の要望によってtmに供給しておりました。

しかし、今回の部品は納期が半年と言う回答でした。

 

自動車、モーター・サイクルと言うのは例え部品が一個無くとも製品とはできません。つまり、完成、販売と言う訳にはいかないのは皆さんご存知です。

まさにこれが現在の状況であり+輸送問題が遅延の原因です。

加えて加速しております円安+燃料高騰という四重苦の状況です。

 

その中、価格は上がるのか?

と、いうご質問もありましたのでお答えいたします。

現在、ご予約を賜っております車両に関しましてはいくら運賃が上がろうとも、幾ら円安になっても価格は変わりません。

しかし、今後は価格改定させていただきますのでご了承お願い申し上げます。

 

お待ちいただいております方々に。

申し訳ありません。と、しか言えませんが弊社のできる努力はいたしております。今、一度ご猶予をお願い申し上げます。

 

さて、本題のインプレです。

 

一見、すると小さく、細いたたずまいの22tm。して、取り回しの軽さにびっくり!

その直前に古い125を整備しておりその重さの、体感する重さの違いは大げさではなく10㎏以上に感じるほど。

 

エンジン始動性はtmの標準。

つまり、いつでもどこでもキック一発。Fiの美点である転倒後の始動性もキャブとは違ってほぼ毎回一発。

キャブは転倒後など中々かからない場合もありますから。

また、始動後の安定感もtmならでは、です。

 

で、22の125からマップ・スイッチが無くなりました。

その理由は?

低速があるとか、パワーが有るといった形容詞はtmを前にして存在意味はありません。

それより、何より今のこの時代、tmの様な2T pure racing engineが入手できる事に喜びを感じてください。

もうそれしか言葉が見つからない。

思うままにパワーを立ち上げ、思うように加速する。

また、乗り手の思うままに、望みのままに走破するトルク、パワーである。

と、いうかマシン。(詳しくは後で)

勿論、144や250とトルクやパワーを比較するべきではなくtm125と言う名のレーシング・マシンを感じてください。

 

エンジンをあえて表現するなら。

粘り。

そう、Fiならでは低速での粘り。アイドリング+という極低速のトルクの強さと言うか粘りです。

試乗時の山にはまだ雪が多く残っていました。

東北や北海道の方ならどなたも経験あるでしょう。春の水分を含んだ雪の中と言うのはかなりの抵抗であることも。

ですから、多くの方は2もしくは3速で全開もしくはアクセルでトラクションを確認ながら回していくはずです。雪を蹴散らしながら。

 

デモこの125Fiは今回違う面を見せた。

3速で回しながら進入したが、想像以上に雪が深くてエンジンがストールしそうになったので一速落として2速に!

するとどうだろう!ほとんどアクセルが開いていない状態(アイドリング+)でも雪の上をスルスルと進んでいくではないか!しかも、安定して。

 

これは初体験であった。

先にも言ったが開け開けで走破するつもりが驚異的な粘りが雪を掴みながら進むにちょっと驚いた。

しかも全くストールする気配もない。

これだけ低速が粘るならマップ・スイッチなど無用なのが良く分かりました。また、新設されたシフト・ポジション・センサーによる綿密なパワー・バルブ・コントロール(トラクション・コントロール)が効いている。

 

そして今回最も述べたい車体

特徴的なステアリング・ヘッド部位が新tmの走破性の高さの証。

従来型でもtmの操縦安定性能に不満等見いだす事は等不可能でしたが22の新フレーム+新tmショック+新セッテングKYB+エンジンの生み出す走破性能とスタビリティーの高さは更に昇華と言うか、世界のトップ・プロご用達とも言え、まさに圧巻。

これが我々一般人には最も大事な事です。

 

僅か数十キロの新車のシェイク・ダウンの走行でもそれが乗り手に伝わってきます。

圧倒的に鈍感な挙動はライダーに自信を与え、それは轍をあえて横切りたくなるような安定感と走破性。思わず轍とギャップの上り下りがのある横道を見つけたので入っていきましたが初めての荒れた路面でも自信を持って攻めていける安心感+面白さに脱帽である。

 

おもしろさから調子に乗って攻めていたら轍に弾かれてバランスを一瞬崩したがtmは涼しい顔です。

そういえばヒヤリとも感じませんでした。

オフ・ロードでのハイ・スピード・スタビリティーも特筆できる安心感と安定感。フラれる!なん言葉はtmには無い。

 

思えば以前のtmとてその部分(安心感、安定性)で不足などなかったが、走行が進めるにしたがって明確な違いというか、この部分がさらに高まった事を見せてくれました。

このライダーの安全性と言う利益と言うか、価値はtmならでは。

本当にすごい。この言葉しか見当たらない。

だって、昨年のtmも、その前のtmだって、この部分が特化していましたから。それがさらに高まっているのが手に取るように感じる。

目から鱗と言うのはまさにこの事。

だからとても面白い!

 

新KYBはセッテングが変更。新tmショックは車体に合わせて形状、セッテングも変更。

そして新フレームと言うか全体の開発テーマは高い安定感と軽量化。

* 外装プラスチック軽量化

* Rフェンダー・スティー廃止による軽量化

* 薄く、新ワイド・フット・ペグも軽量化に貢献

* 外装取り付けビスの軽量化

等は一見してみて取れます。

 

それとタイヤの違い。

 

従来のミタスからマキシスに変更されたが、このマキシスが22tmの操縦安定性能の高さに貢献しているのが容易に想像できる。

何しろ「ナチュラル」でまったくタイヤの意識が感じられない。タイヤの意識がない。この意識に上がらないというすごさを感じてほしい。

従来のミタスではFに違和感(砂利)を覚え、Rは物足りなさを感じちょっと摩耗したらミシュランにしましたがマキシスはフィーリングにもまったく不満がない。

 

ちなみに空気圧はいつものようにRは0.8、Fは0.9.

ダンパー調整は標準、突き出しは一段目、ハンドル位置は0。

 

サスは標準状態では少々しっかり目です。固いというとは違います。私にはちょうどよい?

今回の試乗では不満など見いだせない。画像は新デザインのtm shock.

 

これらの組み合わせで高いコーナリング・スピードを実現しています。実に小気味よいon the rail感覚を味わっていただける。

これがまた気持ち良くも痛快なのです。

 

特筆すべき

従来は125とて2.15リムに140タイヤを組み合わせておりましたが今年から標準の120とした。

これがまた軽快なコーナー・ワークを見せてくれる。

確かに路面状況によっては、またマディーでは140が正解でしょうが120の軽快なコーナー・ワークも捨てがたい。それを実現するスムース+フラットなエンジン。高い操縦安定性能のシャーシの組み合わせのまさに妙。

 

と、言う事で遅ればせながら22tmのインプレです。

素晴らしいのは乗る前から分かっています。

ただ、何が変更になったのか?従来とどう違うのかをお知らせしたい。そんなインプレです。乗り手の期待を超える価値あるマシンtm。

 

最後に先にも述べましたがtm2Tレーシング・エンジンは時代もそうですが、現状ではいつまでも入手できるとは限りません。

この宝石ともいえる純粋なレーシング・エンジンを入手できる方はとても幸せです。

しかも最新鋭、最高峰のレーシング・シャーシも付いています。