オイル

今迄何度もオイルについて話をさせていただいたが、「なるほど?」って、思う話からオイルの話題を一つ。

 

tmと言うマシンは高性能レーシング・エンジンを搭載したマシンですが意外にオイルを選ばない。2Tの混合オイル、4T用のオイルもそうですがオイルの銘柄に関係なく性能は発揮しているものと推察しております。

余談

過去に乗っていた欧州車は結構オイルで耐久性が、何よりフィーリングも大きく変わり、更にオイルを変えたりしたら簡単に壊れた、と自らの実体験もある。もっとも40年近く前のマシンと今では機械加工精度も材質も全く違うでしょうが・・。

 

推察と言うのは、当方ではすべてのオイルを試してはおりませんが各販売店さんそれぞれの推奨オイルでも今まで大きな問題は聞いていない、からです。

また、当方、もしくは本社の指定グレード以下のオイルでも寿命が短いとか、壊れやすい等の話も同様に聞きません。

但し、フィーリングと言うのは別の話。また、人それぞれ。

また、直接比べない限りその違いなど時間経過や、マシンが変われば違うでしょう。更に人それぞれです。

 

現在の2T-Fi(2ストローク+燃料噴射)は所謂「分離給油」システムを採用。

当初、レーシング・エンジンに分離給油って「大丈夫なの?壊れないの?持つの?」と言った心配をしたものです。

それはレーシング2ストロークのパワーはリッターあたり200PSを超え、時に300PSにすら手が届くほど。

確かにチューニング次第とは言っても一般人がこれだけの高性能を簡単に入手できるのは嬉しい話ですが、混合燃料を作るという手間も発生。

でも混合と言うのは高性能、高出力エンジンの潤滑に最も適した方法と言える。

そう最も効率的で簡単、確実な潤滑方法として2Tレーシング・エンジンの世界では今でも当たり前のシステムと言うか、方法としてその生まれから現在まで継続してきています。

 

また、2T公道走行トレールは分離給油方式。(混合を作る手間がなくなります)

オイルポンプを介してスロットル開度、エンジン回転に応じたオイル量をインテーク・マニホールドに供給、そこで吸入空気と混ざり混合(オイル+燃料)状態にするのです。

つまり、自動で混合燃料を作るのですからやはり混合には変わりない。

でも分離給油は飛躍的に2Tエンジンの広がりを見せましたが、やはり高性能というかレーシング・ユースのマシンは混合とするのもまた当たり前でした。

余談

大昔2Tエンジン搭載自動車も混合。また、ガス・スタンドでは混合ガソリンを販売していました。

 

理由は今までのオイルポンプ駆動はエンジンの回転(クランク・シャフト)より取り出しましたからポンプ駆動ロスが発生。つまり、パワーロスです。

また、オイルの供給量として例えばアイドリング時300:1、全開時30:1という状態を作り出すには細かな供給量調整が必要と従来のレーシング・オイルの様な高い粘度では不可能。

更にレーシング・オイルの様にリッター3~4000円以上のオイルは現実的じゃありません、つまり使用できない。公道仕様ですからね。

また、競技に耐えうる、油膜の強い高性能オイルの使用ができないから耐久性の為に出力は上げられない。また、公道用(民生用)ですからレース使用の様な高い出力はいらない。

以上がレーシング・エンジンに分離給油が採用されなかった理由の一つかもしれません。

 

しかし、技術の向上からtm2T-Fiのパフォーマンスは従来の混合仕様の性能をいとも簡単に超えてしまった。

特にトルクの大きさ、低速の粘りはその高効率からキャブレター仕様を大きく水をあけている。

余談

高速域のパワーは250以上ならキャブもFiも我々一般人には扱いは難しい。

 

それを可能にしたのが画像のオイルポンプ(日本のミクニ製)

 

この小さな箱が超高性能ユニットの要と言ってよい潤滑システムを支えています。

勿論、供給量を管理する電子制御システムがあっての話です。

 

でも、使用するオイルは?

tmの指定オイルのバーダルは当時(19モデル時)日本では入手できない。

当時、分離、混合両用でracing useできるオイルとして何所でも入手できるのはB社、E社、M社そしてもう一つのMブランド。(他にもあると思います)

最も期待していたのがMブランドでした。

理由は他社マシンの純正指定。つまり、同じレーサーですから安心だと思っていたのですが、

やはり粘度が合わないのか?供給量の問題からか?

時折カブリの報告がある。また、フィーリングがあまり良い感覚はない。

でも、価格的にも、全国どこでも入手可能と言う事もあって当方も推奨したが、経験の深いユーザーさんでさえ気を抜くとカブル?との報告に気になっていた。

余談

20になってからバーダルが入手可能になったので当方はバーダル使用。

 

 

またユーザーさんにバーダルに入れ替えてもらったら全くカブリもなくなり、調子も上々と言う報告をいただけた。

混合仕様にしても2Tはオイルを一緒に燃焼させますからフィールもパワー感にも影響出るのは当然です。

つまり、今の高性能マシンにはやはり専用オイルが不可欠。と、まったくもっともな話です。

tm2T-Fiにはバーダルをご使用ください。