北海道が壊れたような連日35度近くの暑さに「喘いでいます」
この異常が当たり前になりつつある、とは言ってもこの酷暑、北海道人につらくて流石に山でバイクに乗ろうよ!って、誘う気にもなれずに失礼しています。
もっとも今は22モデルの入荷待ち。して21は既に、試乗車も含めて完売しているために乗るマシンもないのも事実。
22の試乗車は久しぶりに125Fiと250Fiもしくは4T250を予定していますが、早く来ないかな?と、首を長くしています。
22tmはフル・チェンジ。
tmの場合、毎年エンジン、サス、フレームは必ず変更、熟成を受け、昨年よりは間違いなく進化され、速さに磨きをかけてきました。
15から21までは外装部品はおなじでデカール変更に見えますが、中身というか、確実に昨年型より確実に速いマシンなのがtm。
余談
「速さ」だけを言っているのでありません。「速さ=愉しい+安全」と言う事です。ましてレーサーの速さは最大の価値。
それは?
21tmまでは15tmから同じ外装部品で推移してきています。
いわゆるtmのコスト・ダウンです。
レーサーとして進化させなければならない。しかし、コストはいくらレーシング・コンストラクターと言っても抑えなければなりません。
余談
ただ、いくら同じ外装と言っても「tmはカッコよい」
また、年式が新しいと新しく見えるデザインと言うのも流石にイタリア製。ま、当たり前と言う部分ですが、でも本物のマシンだけの持つオーラを持っています。
フレームは毎年ジオメトリー変更を受けて、また、排気量ごとにフレームは異なっているのは当然ですがそれぞれにコンパクト化が進んでいます。
また、サスもおなじKYBとtmオリジナル・ショックですが、毎年フレームの進化に合わせてセッテング、構成部品が変更されております。
尚、ブレーキも進化しています。
と、言いますかtmは既に20年前に現在と同じシステム、サイズのローターを持っていますから先進性はもうここに述べるまでもありません。
20年も前からフロントは270㎜、リヤは245㎜という大径ローターを使用。
このブレーキだけ一点をとってもtmは抜きんでて高性能であることが理解できますね。
そう、この当たり前がtmの場合、20年も前から実践。
そのローターはこの10年の間にフローテングからセミ・フローテングに、そして今はソリッド・マウントとなり、また製作メーカー自体もtm自社製からブレーキング製に。また、デザインも年式、時代と共に進化してきています。
エンジン
基本的にtmはエンジンのメーカー。
しかも2Tエンジンでは世界でも指折りのメーカーであることはここで述べるまでもありません。その、パワーもさることながら信頼性、耐久性は群を抜いているのは実績が物語っています。
Fi化されてからはECUのマッピング、各構成部品の熟成ですが、その発生するパワー、トルクそしてパワー・デリバリーも毎年進化し、熟成を重ねキャブ式と比較しても勝るとも劣りません。
回転フィールの色っぽさはFiになっても色あせず、その強大なトルクは絶品。
そうFiマシンの自然なパワー、ピック・アップに驚き、排気量を疑う事でしょう。
して4Tエンジンもモタードでは最強と言う名をほしいままに。エンデューロの世界でもチャンピオン・エンジンと、もはや2T、4Tの垣根なく性能、信頼性はレーシング・エンジンの鏡です。
22tmはエンジンのスープアップに合わせてエキゾーストが変更されていますから相当いい感じで愉しめます。
サス
21とおなじユニットでありながら18まではソリッドな味わいでした。つまり、固めと言ってよいと思いますが、ライダーに伝わる路面情報量の豊富さは素晴らしいサス。
18から一般的にライダー・フレンドリーと言いますか?しなやか方向に向かってきています。つまり、新フレーム、ジオメトリーに沿ったセッテングに変更と言うか進化。
21に至っては新車から実にスムースであり、それでいて強靭さもうかがえる。
一見、見た目は大きな変更は感じないが、中身は大きな進化をしているのがtmです。
乗り手、コース、走る場所の進化に合わせてとも言えます。
また、tmは目に見えない部位、部品により大きなコストを掛ける稀有のメーカーなのは多くのオーナーさんがご存知であり、オーナーとなって初めてわかる部分ですから。
良く高価と言われると思いますが、その本質を見る事が出来れば価格はむしろ安い、もしくはリーズナブルと評価される。
tmを語ると同じ話の繰り返しになりますが、事実ですし、tmを語るなら外せない表現ですからご容赦。
この27年間、tmが期待を裏切った事は有りません。想像、予想を超える事が有っても。