高性能は最良か?

先日、ドカディ・オーナーとバイク談義。

900SSは素晴らしいマシンだったね。あのエンジン・フィール、色気満載の吹け上がりは今のマシンでは多分無理だよね。

 

また、VOR。

特にハイ・カム、ハイ・コンプ・ピストンを組み込んだ車両は筆舌に尽くしがたいほど小気味よく、刺激的であり、そして何より官能的でした。

これらのマシン達は街中を流していても、スロットルを通じて感じるエンジンの鼓動、マシンとの一体感、蹴り出す感覚は思わずにやけてしまう程ライダーに心地よさと喜びそして官能と言うか快感を与えてくれた。

この心地よさ、快感はマシンと言うより、生き物に通じる「何か」ともいえるかもしれません。

この魅力は単純な速さ、性能を超越します。何故なら高性能は毎年進化しますが、味わい、魅力は古くなっても色褪せない。

また、これらのマシン達の走り自体も決して大きく劣る訳でもない。

 

また、最近、少し流行ってきているというレコード・プレーヤー。

レコード・プレーヤー自体、現在のデジタル・プレーヤーから見たらスペックなど語るべきもないがレコード・ファン増加につれて種類、好みで選べるほどに復活。

その現在主流のD.D.(ダイレクト・ドライブ)方式は超高性能、ハイ・スペックであり今も昔も日本製が最高といえます。

余談

レコード・プレーヤーの性能と言うのは回転ムラ、SN比ですが、それ以前のベルトやリム・ドライブ式など比較にならない程に現在の機械はけた違いの数値を誇る高性能。

 

つまり、機械としては素晴らしい。

しかし、D.D.(ダイレクト・ドライブ方式)より、ベルトもしくはリム・ドライブ式を採用しているプレーヤーに名機とか音が良いと言われる機械が数多く存在する。

また、外国製、特にヨーロッパ製に人気があり、当時の数倍以上の価格で現在も取引されている。して実際それらから再生される音楽性豊かな再生音は確かに素晴らしい。

それは主観ながらブルート―スは勿論、あらゆる音源を超えると思われる音楽性そして生音を感じさせてくれます。

 

余談

勿論、日本製が劣るのでありません。オーディオ大国日本の製品ですから悪い訳がない。

また、日本製にも時を経て名機と呼ばれる物は多数存在します。

 

ただ一般的に、音楽を聴くとなるとその雰囲気、生々しさ、自然さは外国製に分が有るように感じます。

ヴィンテージ品は特にその傾向でありアメリカ、イギリス、ドイツそしてデンマーク等のオーディオ製品は特に「表現力」「音楽を愉しむ」「生音」という部分では魅力的ですね。

余談

大体、レコード・プレーヤーとデジタル音源と比べる!

無意味と言えば無意味ですが、デジタルのピユアーでクリアな音源より、レトロでアナログなレコードの方が心にしみる。

スペックを超越した理屈ではなく感覚に直接響く「何か」ですね。

 

つまり、ドカやVORと通じる「何か」に通じます。

それはスペックというか、カタログの数値では計り知ることはできません。

また、この「何か」を感じない方も多数おいでになる。

この場合、「何か」を持っている者に接した事が無い。と、言うのもある。

是非、知らざれる快楽の世界を知ってみたら?試されては?と、老婆心ながら思います。

でも、たとえ感じたとしてもそれに価値を見いだせない方もおいでになる。

ま、人それぞれ、十人十色の部分。

だから趣味とかマニアの世界に入るのかもしれません。

 

嬉しい事にtmってマシン達もこの快楽に浸れる現在では稀有のマシン。ましてオフ車ですから。

2T250。

かつてこれほど軽い250マシンを知らない。パワーとのバランス?パワーの出方に加えて取り回しも含めてとても軽い。

それと軽快な回転フィールがそれを更に加速。

滑らかに気持ちよく吹け上がる感覚には色気もにじむ。2T250エンジンでこのフィールを味わえるのは特に19からのtm250エンジン。

加えて走り。

スムースなエンジン回転、切れ間なく続くトラクションはフラット・トルクだからこそ。その安定したトラクションを基に回転上昇と共に盛り上がる背筋が寒くなるほどのパワーが生み出す視界が狭くなる加速、加速感は快感中の快感。

余談

300も基本同じですが、ちょっとすでに私のレベルを超えるのでアクセルを開ける事が出来る悦びも加味すると250。高性能と「何か」が共存している。また、2Tとして稀有の存在でしょう。

 

で、125。

「小排気量のtm」といわれる理由は乗らなければ絶対わからない。

250/300と一見全く同じフォルムですから125と聞くと非力に感じる方もいるかもしれない。

125は遅い、パワーが無いというのはtmの辞書にはありません。それどころか2Tレーシング・エンジンの鏡と言うか教科書を見る事になります。

際限なく回り、パワーもそれに同調して盛り上げるスムースでシルキーな回転フィール。それでいて極低速から使えるフラット・トルクにて支えられたトルク。

名機と言う形容詞はすべてのtm125にあるように思えます。

 

この様に人間が使う道具、機械と言うのは性能だけではなく使用するにあたり「何か」気持ちの良い感覚を味わえる道具が存在します。

 

高性能でありながら官能的であり、快感を覚える道具なのがtm。

もしくは突き詰められたものだからこその「+何か」です。

つまり、tmは高性能だからこそ最良とも言い換える事が出来ますかね。

ま、愉しいからtmなら何でも良いのですが。