Tuning

Tuningと言うのは一般的に楽器などの調律の事を指すとききます。と、言う事はbikeや車の場合はtuning upが正しい言い方になるのでしょう。

ま、いずれにしても我々には改造というかパワー・アップをする事によく使っています。勿論、サスペンションにも使いますが。

 

昔話を一つ、初めてtm本社を訪ねた際にPWMキャブを持参。着後マネージャーに手渡した。

すると早速当時の125MXにPWMを搭載してベンチ・テストが始まりました。

単純にキャブだけの変更でしたが、ピーク・パワーで丁度1PS向上。が、プリント・アウトされたパワー・カーブを見ると中低速は少し細くなっていました。

勿論、セッテングの煮詰めが進めば変化もしくは更に向上する可能性はあります。

余談

翌年の97モデルからMXにはPWMが搭載されるようになりました。

 

自身名機の一つと思うKTM350と言うマシンがあります。いわゆるKTM350LC4です。

その始まりはKTM初の4TであるKTM600LC4と言うマシン。

この600、乗り味は素晴らしくて大好きなマシンでしたが、大きな欠点として始動性の悪さがありました。

山で休息、転倒後の再始動は永遠ともいえるキックが必要なほどの始動性の悪さに頭を抱えました。

その中で当時KTM600のデロルト・キャブからFCRキャブに換装したら始動性はもとよりパワーは素晴らしく向上する。と、いう話が持ち上がってきました。

余談

実際にはKTMに限らずセローからXLと言ったトレール・バイクを含めての話でした。

 

ただ単純に交換して良くなるわけもなくきちんとシャーシ・ダイナモにてセッテングを出すのが肝要でしたが、そのシャーダイを制作している会社にお邪魔するとセッテングは出ていますというKTM600+FCRを試乗できる機会を得た。

その性能はすばらしくて始動性能は言うまでもなくパワー、トルク共にデロルトとは比較にならないパワーに驚いた。

 

しかし、試乗が進むにつれて違和感に包まれました。

そうピック・アップもパワーも素晴らしい、速い。

でも、愉しくない。ドラマも感じない。そう、らしくない。

デロルトの何とも滑らかで官能的な吹け上がり、シルキーな肌触りというか、乗っても心地よさが全く感じられない。つまり、良さがどこかに行ってしまいました。

余談

ドカのSS900 L twinの回転フィールに似たような心地よさだったと記憶がある。

 

官能的なフィールは失ったが、始動性とパワーを入手したのですからチューン・アップは成功したと言えるでしょう。

ただ、好き嫌いは別の話。

また、吸気の方だけですから、排気もそれなりにしたら更に向上するかもしれません。また、フィールもまた変わるでしょう。

余談

自分ならデロルトのままで始動性をよくする方法を考えます。が、後日、入手した350LC4は通常使用における始動性には不満がありませんでした。

 

また、最近は行っていないが10年ほど前まではtm本社に頼んでファクトリー仕様のチューン・アップ(ポーティング)とキャブ・セッテングを行ったエンジンを搭載してもらった。

流石にファクトリー仕様ならではの低速トルク、力感は筆舌に語ることができない程でした。

125は144以上に?

250は300をも超えるほどのパワーと言うか力感でした。

また、音もフィールも素晴らしかった

失った物?は何もない。

しいて言うなら燃費。パワーが上がったのですから当然ですが標準より燃費が悪くなりました。また、厳密にいうならパワーが上がった分リングなどの耐久性は落ちるでしょうが。

 

良く単純にチャンバーやキャブを交換するお手軽なチューン・ナップを多く見かけます。

それを装着するのが悪いのではなく自分は如何したいのか?

何所に不満があるのか?を明確されてからが良い。

よく、チャンバー等を変えたらギクシャクしなくなった。滑らかになった。回るようになった。等というのは単純に少し低速が細くなっただけ。つまり、ピーキーになっただけで上が回るなんて勘違いしている場合が多い。

 

おまけ

大昔DT200(37F)と、いうトレールがありました。それは、それは大人気で当時のレース会場に言ったらDTだらけ。

そのDT200のリード・バルブはステンレス製。こりゃ動きが悪そうと同じヤマハのTZ用樹脂製リードに変更。

それに伴ってクリーナー・ボックスのダクトを取り外し、メイン・ジェットを1ステップ大きく。

すると、まさしく別のマシンになり230ccくらいには感じましたね。

最終的にはオイル・ポンプを取り外して混合に。

その相乗効果によるパワー・アップからの速さはノーマル・サス、フレームじゃ危険なほどのマシンに変貌しました。

余談

昔のマシンですから大体ノーマルでも危ないのですから。

 

愉しみのチューン・ナップはお好きに。

しかし、多くの場合、バランスを考えたらデ・チューンになっている場合が多い。

 

なんだかんだと言ってもメーカー、特にtmの様なメーカーの製品は最初から高度故に変更はお勧めしません。