tmの言葉

今年ヴェローナ(4Ttm250 Twin)がチャンプを取りました。

FBなどですでにご存じでしょう。tmだから当たり前感もありますがとても嬉しい。

tmはチャンプにふさわしい良い、素晴らしいマシンなのは十分知っています。

でもそれを実現するのはとても難しい。

ライダーの良し悪し、チームもマネージメントに加えてマシンのパフォーマンスと信頼性が高くなければチャンプなど夢の夢。

さて信頼性と言うとtm社を初めて訪れた際に聞かされた言葉を思い出します。

その言葉と言うのは「他は4~5レース戦えばOHが必要。でもtmはそこからスタートなのだよ」。

また、「日曜のレースでバイクが壊れた。でも翌週のレースに間に合うようにサービスできるように」と、の二つ。

この言葉は今尚耳に残っている。

現実、真面目?な日本人はエンジンのいかなる部分が壊れたとしても即日復帰可能を実現する部品を当時準備していました。

余談

「外車=壊れる=部品がない」という悪評は当時すごかったですからね。ま、今も程度の差はあっても同じですが。でも、確かに壊れた(後述)部分もありますが多くは壊した。

 

さて、1989に初めてtmと出逢い96年からビジネス・パートナーとなって早くも四半世紀が過ぎました。

この言葉の主である当時のマネージャーとの出会いは前世の約束を感じる程でしたから先の言葉もすんなり受け入れられました。

更に実際にtmと言うマシンに乗り始めて大きな衝撃を受けましたが、それより毎年の進化ぶりに驚き、新発見そして感動の連続でした。

何よりマシンが乗り手を裏切らない。

 

つまりtmは「壊れない!」

それまで最高と信じていたマシンも走り、乗り味は確かに素晴らしくて大好きでした。

好きでない物、良いと信じられない物など売れませんからね。

ただ、本当によく壊れた!

年に一度はクランク・サイド・ベアリングの交換が必要。つまり、OHしなければなりませんでした。走行中に音が大きくなってくるのですからまさに壊れたと言ってよいでしょう。加えて電装等も弱くレース車検前は泣きました。

余談

まさにバブル時代。当時のそのマシンのユーザーさん文句ひとつ言わずに修理されていました。

 

tmはそのマシンから比べると全く壊れないと表現できます。それは25年たった今も変わりません。

つまり、先のマネージャーの言葉を実践というか証明したわけです。

そしてそれまで最高と信じていた性能をも軽く凌駕。

乗り味は好き嫌いがあったとしてもハンドリング、パワー等々すべておいて段違いの違いに驚きました。

 

壊れる、壊した等は見方、主観、知識、経験、能力でも変わってきます。

レーシング・エンジン(4輪)はレーシング使用時には絶大な信頼性を持たせます。反面ガラス細工の如く繊細ですから使い方を間違えると簡単に壊れます。

しかし、現在のレーシング・エンジンは乗り手、走行状態において壊れる事は有りません。

それはPCがエンジンの状態をコントロールしドライバーが使い方を間違えたとしても反応しない。

つまり、壊れる大きな一因となるオーバー・レブ(加速、減速時も)状態にならない様にPCがコントロール。

燃料の量、タイミング、点火時期、スロットル開度、ギャー・ポジション等マシンの走行状況等々あらゆることを想定してその時点でドライバーの望む最高のパフォーマンスを発揮できるようにエンジン(ミッション)をコントロール。

つまり、ドライバーがいくら無謀な事をしても壊れない。レース中に壊れようがないように

コントロールされるわけです。

が、しかし、絶対はありません。基本構成部品が破損、事故と言った外的要因がります。

 

但し、スーパー・ライセンスを取得できる技術、経験、能力を持っているドライバーの話です。

余談

勝負時はオーバー・レブ覚悟で回すようにも出来ますが。

 

二輪も今はPCによって制御されていますが四輪程ではありません。ましてオフロードの場合は。しかも125と言った小排気量は性能的な制限から乗り手の意識によって壊すことも可能です。つまり、乗り手の能力が大きくその性能を左右します。

 

さてトレール・バイクでは無理に回すとあっという間に壊れる。もしくはパワーを失います。

が、しかし、乗り手が名手だとトレールだとしても壊さないで速く走る事ができる。でも、そのマシンの能力の中での話ですからレーシング・マシンの中では勝てない。もしくは走行時間によっては完走も難しい。

 

また、チューニングしたとしても構成部品の耐久性が伴わないとパワーはすぐになくなります。また、その部品が壊れます。

例えばポーテングしてパワーが上がったとしてもリングがすぐに吹き抜ける。ピストンやシリンダーが摩耗する。クランクにすぐガタが出る等々。

つまり、チューニングと言うのは言葉の如く調律、同調する事を証明しています。

 

きちんとレーシング・エンジンとして調律、同調出来て初めて壊れないレーシング・エンジンと言えます。

また、壊れない為にチューニングが必要。

 

ですから、tmから言われた言葉と言うのは自分のエンジンに対して絶対の自信と誇りが有るから出る言葉。25年たった今もそのポリシーは変わっていないのもすごいなと純粋に思う。

 

ただ、tmのすごいのはエンジンよりも更に上を行く高度なシャーシをも兼ね備えているという事実。21に乗って改めて驚きそして感動しています。