tm125

昨年(19モデル)より、2T250/300にはセルが装備されました。

しかもエンジンが新型になってインジェクションに。でも嬉しい事にキャブ仕様もある!

つまり、必然的に2T250/300の話題が多くなりました。また、ありがたいことに2T250/300の実売が例年より増えてまいりました。

 

また、上記の理由に加えて4Tも新エンジンの250になった為に250主体となり125/144の話題が少なくなったのは事実です。

しかし、tm125ファンまたは昔からのtmファンの方々からは125/144のお問い合わせはおおくあります。

 

ただ、試乗車までの準備に手が回らなったのも事実。

そんな中、嬉しい事にオーナー様より試乗を許されましたので最新鋭125の試乗記を一つ。

 

余談

短足+老体には一度セル付きのありがたさを享受してしまったらもうキックには戻れなかったのです。

また、250のパワーと300のトルクを知ってしまうと(つまり、楽)。

しかし、先日入庫した144と山を一日走り回ってやっぱり125/144などセルがなくともOK。と、改めて認識しました。

 

勿論、セルが有るに越したことはない。

しかし、小排気量レーシング・エンジンには何もいらない純粋でいてほしい。と言う願いもどこかにある。

そんな小気味よい走りを堪能しているとtmの小排気量マシンの潔さ、気持ちよさというか健気ともいえる走りに感動すら覚えます。

その感動とセルと比べるなら今はまだ感動を取りたい。

余談の余談

だから、125で満足しつつも250とか4Tも欲しくなるわけですよ。

 

125/144とて進化はとどまっておりません。

新型250/300と同様の新パワー・バルブシステム(P.V.)を装備された新エンジンはより綿密で豊潤なトルクを生み出すことに成功。

しかも新P.V.は全域で更なるパワー・アップ実現しました。

また、トルクと共に太いtmサウンドがtmだけの快感をも与えてくれます。

 

実際、軽いキック一発始動(文字どうり何時でも何所でも一発です)で、目覚めたエンジンが奏でる排気音は実に野太い。

排気音については何度も繰り返すが125とはにわかに信じられない程迫力があり、何よりいい音と表現できる快音。

余談

バイクや車好きにとって「排気音」「メカニカル・サウンド」は大事な要素であり大きな価値であることは皆さんも賛同していただけると思う。

tm125の排気音に加えてエンジンのメカニカル・サウンドのハーモニーはまさに快音。その快音にいわゆるprice less的な価値を見いだせます。

ま、tmは皆いい音ですが・・!

日本に初めて入ってきた96tmは「メヒコ」チャンバーが装備されておりました。

その後、「HGS」ブランドのチャンバーとなり(250以上は現在も)、19からは「スカルビー二」が装備されております。

SCALVINIって、日本ではあまりメジャーじゃありませんがイタリア/ヨーロッパでは名門エキゾースト・メーカー。しかもtm同様にレーシングが目的の製品。

余談

社外パイプではアメリカ製が目立ちますが何故か?彼らの作るパイプは何所とは言わずすべてに薄い感覚を受けます。薄いというのは材質って事ではなく乗り味が薄く感じるって意味です。

アメリカをバカにする訳ではありませんが、これも歴史、伝統と言うものかもしれません。

 

例えばある国内メーカーさんのレース関係エキゾーストは以前HGS。今も偶然なのかSCALVINIです。

ま、絶対的種類が多いですからアメリカにも良い物も沢山ありますが、事パイプに限って言うなら「やっぱり、ヨーロッパ」としか思えません。

まして、tmは純正品が「最高」と今までの経験から断言できる。もしくは同じ純正部品内で変更できる部品。例えばMX用のパイプをENに装着。って、感じです。

 

一速に入れて走り出します。

昨年からは250以上ばかりでした。して、この間は144と125はひさしぶり。

が、125だからと言って非力感は全く感じません。

確かにスロットル開度は多めです。

しかし、トルクの太さを感じてください。

そのフラットな感覚は大きな排気量に引けを取りません。と、いうか力感を感じる力強さです。

 

それはフィーリングもそう。

回転上昇に良い意味で重量感を感じます。なんて言うか質量と言うのか、質感と言うのか、緻密さと言うのか?

とにかく良くあるピーピー安っぽく回るだけのエンジンとは全く別物。

 

わざわざ異常な負荷をかけて、例えば止まりそうな速度のまま3速で立ち上がるなんて通常はしませんが、そんな意地悪な使用方法スロットルに応じて立ち上がります。

まだ慣らしと言うか、まったくの新車ですが一度だけそれなりに各ギャーで引っ張りました。

フラットなトルク感+直線的なパワー感は新鮮で、従来モデルからは明らかに太い。

従来の2Tらしい曲線を描くような感覚は・・あまりないかな?と、当初感じましたが・・。

イエイエ、そこはtm。

直線的と言うのはトルクがフラットだから感じるだけの事。

きちんとtmらしくドラマチックで強靭なパワーは後半にきちんと健在でした。

 

フラットと言うのはそこまで回さなくとも太いトルクと言うかパワーが有る。しかも速い!だからそこまで回さなくとも愉しい!って、事なのです。

必要な時にもう一ひねり。すると、スーッと視界が狭くなる世界を見せてくれます。

 

標準ファイナルは12:50。

このまま世界戦を戦えますから山遊びだけなら13:50で十分でしょう。13:48でもよいかもしれません。

特筆すべきはコントロールのしやすさ。

3でもフロントが上がるなんてチープな話でありません。

大体がラフなスロットルワークから予期しないでフロントが上がるのをパワーが有ると言われていますが、そんな安っぽさとはまったく次元が違います。

 

ライダーの要求どうりにパワーと言うかトルクを発生させてくれます。

して挙動が安定しています。

加えて綿密なトルクは乗り手の右手とシンクロして発生されますから意のまま感というか、何となくトラクション・コントロールが付いている感を感じます。実際にはついていませんが。これを実現しているのはやはり精緻な造り込みと新P.V.でしょう。

つまり、tm だからって事で、この部分がライダーを育てくれるというのでしょう。

 

それとサス。

比較的フラットな路面でしたが、強靭な剛性を感じさせながらしなやかににギャップをかわす。つまり、良く動きますがきっちりダンパーが仕事している感覚が良いですね。

車体の事に次いでは散々言ってきておりますから・・。

ま、言う事はないでしょう。

 

とりあえずtm racing 125はtmのフラッグ・シップであり続けている事だけはよくわかりました。

早く思い切り山で走り回りたい。って、125もやっぱり愉しい!