チャンバーの話

tmはオランダのHGSというブランドのチャンバーを採用されています。

以前はハンド・メイドのメヒコ、今でも125にはHGSから変わってスカルヴィーニを採用しています。いずれのブランドもヨーロッパの一級品。

また、マシンに合わせてチャンバー、サイレンサーも装備。また、サイレンサーは自社製、もしくはHGSを採用しています。(2T&4T)

余談

HGSはかつてカワサキWorks が採用。

画像はメッキ、非メッキのHGS

 

ご存知の様に2Tにとってチャンバーはエンジン・パーツ、もしくはチューニング・パーツと言える重要な部品。

まして2Tレーシング・エンジンにとっては最重要の部品です。

何故なら2Tはヴァルブがなくポートをピストンの通過によって吸排気を行い、そのタイミングによって性能、特性が変化するからです。

その排気をスムースに流す反面、逆流というか充填効率をつかさどるのがチャンバーですからエンジンとの相性は勿論、何より性能、特性に直結する部品。

つまり、繰り返しますがチャンバーは2Tにとって最も重要な部品故にエンジン・デザインとのマッチングはとても重要で性能は勿論、フィーリング、特性変化を主る。

 

何度も言いますがtmはレーシング・マシンを制作するコンストラクター。

tm racing  S.p.A.という社名が示すように。

また、ご存知でしょう、2Tカート・レーシング(エンジン)の世界ではその実績から世界最高峰の、いや、世界最高と言ってよいエンジン・コンストラクターである事を。

 

カート・エンジンにもHGSもしくは自社製チャンバーを使用。

それはtmエンジンを使用するならtmのチャンバー以外ありえないからです。

結局、tmエンジン、チャンバーを搭載するにあたりそのブラケット類をフレームに合わせ各フレーム・コンストラクターが製作。

して、tmエンジン搭載マシンが毎年のように世界チャンプに輝き、その他の国でもチャンピオンを獲得しているとういう現実と事実。

余談

確か今年の全日本のチャンプ・エンジンはtm。(但し、未確認)

 

つまり、勝ちたいならtmエンジンって事。そしてそれはチャンバーありき。

 

tmモーター・サイクルも全く同じ。

今も昔もtm社が採用するチャンバーは排気量、機種にかかわらず性能、信頼性に関しては

そのエンジンの持つ最大出力と高い耐久性を約束し特性はtmの狙う、世界チャンプが望む特性と勝利を実現。

また、何より大事なのはその奏でる「サウンド」の素晴らしさは本物しか奏でる事が出来ません。

 

ですからtmの場合、純正チャンバーを社外部品、アフター・マーケット部品に交換するという事は「デ・チューン」になる。

つまり、性能低下。

それならまだ良いのですが、特性が変化してします。更に「サウンド」が例外なくチープになります。

余談

この音を聞けないのが本当にもったいない! 折角の生バンドの演奏を街頭のスピーカーから聞くような物です。

 

ピーキーになったのをパワーが上がった!パワーが落ちたのを乗り易くなった?と、勘違い?

但し、「デ・チューンもチューンの内」と、言う言葉があります。ま、何より自分のマシンですから何をしても自由。

 

ただ、折角のtmエンジンにとって最高であり最適のチャンバーが装備されているのにあえてレベルを下げる?事はないでしょう。

純正が高価だから社外という話でしょうか?だからと言ってtmというブランドをtmもどきにしてしまっては実に勿体ない。つまり、安いかもしれないがお金を使って価値を失っている。

 

社外部品、アフター・マーケットで純正を超える物などtmに関してはありません。例え他国輸入元が扱っているとしても。

と、tmと25年付き合ってきて、世界中の部品をそれなりに使用し、経験して断言できる。

何故なら自分もチューンと言う改造が好きだったから。

でもtmに良い物、会う物は見いだせなかった。純正を超えるものはなかった。

例えばピストン、チャンバーも試してみましたが、極端に言うなら回らないモトクロッサーになってしまいました。結局、安物買いの銭失い。

 

tmと言うブランドは純正部品が築き上げています。エンジン、足回りの部品は必ず純正品をお使いください。

価格には高いにも安いにもそれなりの理由があります。

tmに関して純正部品以外はtmのブランド価値も性能も間違いなくスポイルします。

 

また、2020から採用されたブレンボ・ブレーキ・マスター・シリンダーによるブレーキのコントロール性能、フィーリングは素晴らしいと試乗記に述べております。

 

しかし、試乗会に向けて転倒時の破損を考えてレバーを社外部品に交換したところ、ハード・ブレーキング時の素晴しいフィールが薄らいだ!と言うか、操作する指にブレーキングの状況がフィード・バックされない。あのタイヤと路面、パットとローターの当たりすらわかるような感覚が薄らいだのをはっきり体感しました。

 

えっ!っと純正に戻したらあのフィーリングがよみがえりホッとしました。

つまり、レバーにも違いがある。

その操作感の違いは走りにも影響が出る。それほどフィーリングや気持ちよさ、心地良さは重要だというのが判ります。

長さ、微妙な曲がり、太さ、何より剛性が違うのでしょうね。だから、入力加減があいまいになり情報も伝わらない。使えるが偽物は所詮まがい物でしかないのです。

 

正直、驚きました。

試乗で折れる事だけ考えていた自分が恥ずかしい。この部分でもtmは乗り手を育ててくれる。

使用する部品にそれぞれ理由があるtmと言うマシン・レベルは果てしなく高い。

改造ありきが当たり前の民生レベルの製品に慣れていては決して気が付かないのでしょう。

でもごめんなさい。試乗車は社外レバーのままです。ご自身のマシンとしていただければご理解できます。

 

tmは操作する人間の五感に実に気持ち良いマシン。

それこそ、乗って、操縦して心地よい、気持ち良いのもtmの価値。

それはすべて純正部品が支えています。

 

趣味のマシンだからこそ価値を保ちたいものです。

 

最後に社外部品、アフター・マーケット製を否定しているのではありません。外装などお好きなように。ガード類もどうぞお好きに。

但し、エンジン部品など重要な所の部品は使用しない方が良いですよって事。してチャンバーはエンジンには最重要部品です。

して、ホィールもそう、ハンドル・バーもそうですがtmが使用しているパーツはすべて理由があり民生用とは次元が違う。

プロ用、つまり世界チャンプを市販ノーマル・マシンで生みだせるのがtmであり、その世界チャンプが開発しているのです。