TMEES 2 について

2T19tm250ENはエンジン回転&トラクションがスムース。

って、話を再三してきました。

が、加えて前代未聞ともいえる異次元の軽快でスムースな回転フィールからでしょうトルクがないなどと言う勘違い!?を引き起こす場合もありました。その、19tmのフィールをつかさどるのがtm電子制御パワー・バルブ・システム(TMEES)とバランサー・シャフト。

して販売店さんよりTMEESのセッテングを教えて。って、いう依頼もあり19からのTMEESを語ってみます。。

さて、自分自身の勉強もかねてtmインフォメーションと向き合い、現車両をチェック。

 

HP表紙にあります「TMEESについて」をクリックしていただくと画像の専用ハーネスによるチェック後の異常がない状態が下記の画像になります。

テストは5速ギャーにおいてパワー・バルブの止まっている現在位置から全閉まで作動後、パワー・バルブ全開状態になります。以上、異常や問題がない場合です。

速い話、フルパワーが出ますよ。準備OKって事になります。

余談

この作動感がとても緻密で高級チックな滑らかさなのが、目に見えない所も気持ちよいtmならでは。

 

さて、tm250/300のTMEESは各ギャー・ポジションによってパワー・バルブの開く量が制御され全開、全閉も含めますと6ポジションあります。

それぞれの位置をお見せしましょう。

 

画像はニュートラルのポジションです。

 

 

画像は1速(ロー)

 

 

画像は5速(トップ)になります

1も5速もパワー・バルブ全開状態になっています。

1速が全開って、思われます?

全閉って想像されますがtmにとってはこれが当たり前。最もあまりローで引っ張る、回す方、使用状況は少ないとは思いますが。

 

 

画像は2速ギャー。

エンデューロ競技の中では使用頻度の高い2ギャーですが、この位置では25%パワー・バルブが開きます。

 

 

画像3速ギャー

3ギャーも使用頻度の高い。パワー・バルブの開度が50%です。

 

 

画像の4速ギャーのパワー・バルブの開度は75%になり、そして5速で100%とつながります。

無論、コースにもよるが、このマシンの使用状況では、またレースでは80%以上2、3,4速が主体。つまり、その中でトラクションを、パワーを制御しています。

理屈はとにかく、各ギャーのパワー・バルブの開度によって織り成す各ギャーのつながりの良さ。これが実に小気味よいと言いますか、スムースで気持ちが良いのです。

実際にタイト+アップダウンの作業道などをシフトを繰り返しながら飛ばすと分かりますが気持ちが良いというか、面白い。

それはあたかも自分が上手になったように、思う様にマシンを振り回せる感覚につながります。

実際、機械がこのように細かく制御しているなどまったく気が付きません。それほど自然であり思う様に走れる様が小気味良いし、何より気持ちが良い。

 

TMEES(tm電子制御排気バルブ)は2012の125から始まり2015にて250/300に搭載されて以来熟成を重ねてきました。して19新型250/300エンジンに搭載されたTMEESはケーブル駆動からロッド駆動となり、より確実で綿密な制御を実現。

それは的確なトラクションが生み出す自然で思うままの加速を実現。

勿論、新型エンジンのバランサーによるスムースな回転上昇あっての話で相乗作用と言えます。

レーサーですからパワーは出します。またパワーが必要です。でも、そのデリバリーを考え制御します。と、いうのがtm流の「乗り易さ」なのでしょう。

 

余談

小さな口径のキャブ(スロットル・ボディー)、薄い混合比、まるで実用車のような低い熱価のプラグの採用などから現在の2Tマシン達はプラグがカブル事もないでしょう。また、キャブレター・セッテングなども死語になってきた。当然パワーもない。

それは一見ライダー・フレンドリー。

が、パワーがない乗り易さは上手く乗る事だけではなく様々な意味で人間と言いますか、ライダーをそだてる事などできるのだろうか?

まして、レーシング、競技用と歌ってよいのかは分かりません。

 

基本、バイクは人間が乗って初めて走行可能な車両。走っていないと自立ができない。つまり、乗り手によっては危険。

まして、ダートバイクは走る状況はハードであり、危険を伴う状況に落いる場合も。つまり、誰でも乗ってよいモノではない。また、乗せようとするモノでもない。

赤ん坊に熱い物、危ない物を教えるでしょう。

 

そう絶対壊れない、転ばない、飛ばないバイクなどない。ましてブラックボックス化されたマシンに何かあれば山の中で困るのはライダー自身であり、メーカーではない。売れるマシンは大事でしょうが大事な何かを忘れているようだ。

危険を伴うダート、オフロード走行においてはライダー・フレンドリーも大事かもしれないが難しさ、面倒くささ、不便さ、儀式?も、あってもよいとおもう。