老害

最近、ショップの30代、40代の若い代表もしくは店長さんの方々と話をしているとどうも何かが違うな。って、感覚を受ける場合があります。

ま、年齢が違いますから、それが当たり前なのでしょうが。

 

その違和感と、言うか違いは今までお付き合いいただいた方々はほぼ同世代。つまり何かしら共通点を見いだせていましたが、年代が違うとまったく見ている、感じ方が違うのでしょう。戸惑う場合もあります。

更に思うのは“老害”。

先だってたまたま同い年ながら業界内では影響力のある方が最新鋭マシンよりも昔マシンへの回帰を推奨している。その言われている内容を聞いてそれって老害でしょう。と、思ったがふと自分を置き換えてみると自分も同じ老害を振りまいている事にも気が付いた。

 

例えばレースとか業界

自分は日本で最初に開催されたITDE(いわゆる本格的エンデューロ)に参加もそうですがライダーとしてもこの業界にほぼ40年携わり、今尚、業界におりますからお世辞でしょうが重鎮などと言われる事もある。更に国際レースの経験から、今のイベントとかレースについ文句、要求、思いなど言わなくとも良い事も言ったりします。

そう、こうしなきゃ、こうするべき。とか、聞かれてもいない評価等言わなくとも良い、余計なお世話な的な事を言っている自分に気が付くことがある。

ま、これも老害と、言うのでしょう。

 

今尚、現役でレースを走っているならいざ知らず、自分の見てきた物、昔の基準であたかもそれが正しいと言うというのはやはり老害以外何物でもない。

 

そう、時代もマシンも大きく変わってきております。

現在の多くの方が、良しとしている物、事に口をはさむべきではない。“自分が間違っている”場合“が多いですし、何より、自分ができない、造れないのですから。そう、じゃ、やってみろ、造ってみろ。って、話になる。

 

自分が間違っている、それは違うと思っていても自分の基準、時代との違いだけの話。強要するものでも決めつけるものでもない。時代は進んでいますし、それこそ大人でしょうと、自分に言い聞かせております。

 

が、経験値はやはり大事もなる。過ごしてきた時間の中身にも寄りますが、やはり先輩に敬意は必要。

反対に経験値が少ないが故の若害?だってあるでしょう。

 

さて、そんな事より最近先輩のパワーに圧倒されてきました。

 

それは先日、トシさんのところにお邪魔しての話。

 

共通の趣味である“オーディオ”。

彼も昔からオーディオを趣味にされていたとのことですが、それこそインポーター業務、ライダーとして世界中のレース参加の多忙さからオーディオから離れておられた。

しかし、その時代に買い求めていたスピーカーシステム、アンプを復活させたいが足りないCDプレーヤーなどの機材、線材など“何を如何、購入すれば”の相談を頂いていた。

ですから最近の会話はオーディオの話が多く、今回の出張の間で時間を見繕って“そのオーディオの奏でる音楽”を聞かせていただく事に。

 

お邪魔してまずびっくりしたのがそのリスニング・ルームの広さ!

ざっと18m×36mもしくはそれ以上もあろうかと思う広大な広さの部屋にてかなりの大音量再生されている。

えっ、ここ東京都内でしょう!って、びっくり。

そう、今まで見てきた個人のオーディオ・ルーム、リスニング・ルームの範疇を大きく超えている。

 

その広さの中、タンノイと言うイギリス製のスピーカーシステムを真空管アンプで駆動されていて、その朗々とした音楽の響きはまるでコンサートホールを彷彿させます。

正直、今までは他の方のオーディオを聞いて良いとは感じた事等あまりありませんでしたが、初めてちょっと悔しい思いを。

いやー、部屋が広いというのはここまで違うか!って、感じ。同時に自分が彼の要望に合わせてお勧めした線材、機材がその響きに寄与していてほっとしたところです。

 

しかもその広さですから、いくら大型スピーカーと言ってもオーディオの占めるスペースは僅か。

他のスペースにはレストア中のBSAとかマチレス、イタルジェットなどが整然と並んでいます。また、トシさんらしく70年代のKTMなども。

もっとバイクに乗らなきゃ。と、そのマシンで今度はビンテージMX参戦を考えているという。

実にうらやましい環境でもあり、考え方です。

ま、老害に等しい愚痴や文句を言う前に行動しましょうです。

 

食事に出向いた時間も含めて8時間以上滞在しておりましたが、その間の会話も将来の事、次は何する。って、老害どころかまるで現役時代と全く変わらない話ばかり。

 

エンデューロ、外国製マシンを日本に紹介、広め、定着させた業界では第一人者のトシさんとの会話ではバイク、あのレースは・・と、言った思い出話はあるが自慢話など微塵もない。キット昔の事等、如何でもよいのでしょう、素直に聞く耳を持っておられるのがいつまでも若い秘訣でそれこそ今尚青春。

画像は88インカ・ラリー最終日のファイナル・クロス・テストのスタートを待っている時のトシさん(左)と私(右)の2ショット。