ありがたいことにエンデューロ・モデル以外にもモトクロス・モデル、モタード・モデルは多くはありませんが毎年ご注文を頂けます。今年もうれしくも19モデル中、最も早くご予約いただけたのが125MXでした。

2Tの、まして125のモトクロス・モデルの販売はしばらくぶり。ここ数年は4Tばかり。
ま、それはさておいて、組み立てて感じた“徹底的な”レーサーぶり。
まず、チャンバー。
tmは昔から排気系にこだわる。と、言いますか“性能ありき”の構成部品を採用します。勿論、チャンバーに限りませんが、以前はメヒコ・チャンバーをエンデューロにも採用。
それからHGS。
4Tは以前自社製パイプにジャンネリを採用。
2Tはエンジンのパフォーマンスを引き出すチャンバーとし、その特性というか、性能向上に合わせて自社製サイレンサーを採用する。
の、がtmのセオリーというか、流れ。
画像をご覧ください。

まず、チャンバー自体から低いたたずまいは低い重心に寄与。また、非メッキならではの軽さ。
それもそうですヨーロッパでは名門中の名門であり伝説と例えられるSCALVIIDI Racingのチャンバーです。
さすがに輪切り溶接のハンド・メイドではありませんが、昔から欲しかった逸品。
それが新車装着ですから“さすがtmここにありき”です。
19からチャンバーが変更されていますが、まさか採用メーカー自体も変更されているとはびっくり。
また、フロント・ブレーキ・ポンプがブレンボに変更。

ENはニッシンのままです。しかも見た目は昔からのブレンボですが最新鋭のブレンボで細部、例えばレバーな従来タイプとは変わっています。
レバー比というよりコントロール、絶対的なパワーが向上しスプリント競技により良いのでしょう。
ENにもオプションにできるのか確認中。
して、エンジン始動だけでも感じるパフォーマンス。
トルク感を感じさせる力強く低い排気音。ワークス・マシンを彷彿させるクランクベアリングの回転音。しっかりとした操作感と緻密に感じるクラッチの作動感もただ物ではない。そうまさしくマシンと言える雰囲気満点。
それと今更ながらですが軽さ!です。
tmはENだって軽いが、その取り回しの軽さは改めて言いたくなるほど軽い!
乗ってみたいが、お客様の新車。ですから即納品なので残念ながら乗ることはかないません。