今の年代になって改めて思うのが、自らの行いに対する作用というか反作用は帰ってきます。それは良いにつけ、悪いにつけ。
また、良い事の後には必ず良くないことが。また、その反対で良くない事の後には良いことがある。
裏を返せば良い事ばかりも、悪い事ばかりも続かない。と、言うことになるでしょう。
して以前、今度ね。とか、またね。なんてことは年齢と共に実現することが少なくなり、反面“まさか!”と、思う部分が多くなる。と、与太話にしたことがあります。
さて、今年も残すところあとわずかですが、今年はうれしいことがあった。
単純に新しくtmを取り扱いというお店が増えた事。
つまり、積極的にtmを販売されるというお店が増えるのですから弊社にとってうれしい事この上ない。
反面、冒頭の“まさか”の出来事が!
そう、11月後半というのに19の試乗車がやってこない!
折角、“tmを販売したい”と、いうお店の思いを大きく削ぐことになったようでとても残念。何より、ビックチェンジともいえる19には弊社も含めて期待がすごく大きいから余計。
加えてうれしいことに例年より問い合わせ、予約も増えてきましたから余計“焦ります”
でも、よく考えてみたら焦っているのは弊社だけ?と、いうか日本だけ?
その焦りは自身で作り出している事にイタリアに行って気が付いた。
例年試乗車は翌年の目玉というか、売れ筋もしくは大きく変わった車両としている。
また、注文時期は7月に確認して夏休み終了に伴って注文。
して、例年というか、通常はマイナー・チェンジであれば早ければ9月末に。
大体遅くとも10月には入荷し、その以前に変更とか価格とかの案内がやってきますので恒例の“早期予約”を開始。
以上が今までの流れ。
で、記憶を振り絞っても試乗車入荷が11月末までなかった事はなかった。
ですから、ま、新型としても10月にはやってくるでしょう。
と、考え遅くとも11月売りの雑誌広告展開。また、雑誌の試乗などの予定をしていたがいつまで待っても、催促しても試乗車はやってこない。
それどころか広告用の画像すらやってこない!
ですから、雑誌試乗どころか広告すら展開できない状態にイライラは募るばかり。
やがて仕様、価格はやってきた。でも画像は来ない!
しかも、その後もクロスカントリー仕様とエンデューロ仕様ができた。また、当初キャブレター仕様は10月以降生産しない。なんて話でしたが、何やら、アメリカ仕様の関係で継続生産する?なんてことに!と、右往左往状態に感じた。
して、画像が入手でき仕様、価格が正式に最終決定したのは今月のEICMAの会場である。
つまり、つい先日。
そう、その以前から騒いでもどうにもならなった訳です。
EICMAでは初日にマネージャーに直談判。
一応、文句+現在の予定、状況を説明するも“お前は何を焦っている?”って感じで試乗車はもうじき送れるから!と、意外にあっさり。
しかも。
アメリカの注文が早かったからね。Fiだって注文が沢山なので早く注文しないとどんどん遅れるよ。
なんて、言われる始末!
いや、それもそうだがここまで遅れたなら2TのFIが欲しいのだ!
試乗車と一緒に何とかならないのか?との問いに。
何台?と、聞くので。
5台。と、答えた。
すると、“それは無理だが一台なら何とか試乗車と一緒に送るように明日担当者に直接話すから同席したら。
と、翌日も約束の時間にマネージャー室に入った。
余談
するとどうでしょう!私にとって最も大事な時間に次から次にイタリア人、日本人が弊社とミーテイングをしたいと受付嬢のティアが取り次いでくる。
と、いう珍事が。
忙しいし大事な話の途中だが無視はできないので空いている時間をティアに伝えてもらう。
本来ビジターである私にはこの様なことは初めて!つまり、ショー商談に来たはずが商談される側!?と、いう珍事。
結果、試乗車+αの話も見えたのでやっと一息付けましたが、その後は先のやってきてくれた彼らと改めてミーテイング。
日本人の方とは上手い話し合いができたが、約束に遅れてきたイタリア人業者をたしなめる形になって彼との取引は今回中止とした。
余談
今回、友人が持ってきた最新ポケ・トークを試してみた。
鼻の下を伸ばしながらティアとは愉しく笑いながら遊べましたが、マネージャーとは残念ですがお互い下手な英語の方がよいという事に!
また、ティアというのはEICMAの受付にtmと契約している受付コンパニオン。
して、最終的には2TFIは試乗車と同一送付には間に合わないとなりましたが、急ぎ分をとりあえず数台一緒にいうという話となった。それが、また遅れる原因なるとはその時は想像もできなかった。
して、今度はクリスマスが近いので航空貨物の混雑から遅れるとのこと!
まさしくマンマ・ミーヤ。
tmからすると新型発表などすべてEICMAも日程が基準であり、EICMAから19モデルのすべてが始まる。
そう、それがtmというか、ヨーロッパの当たり前であり常識。他社は関係ないし、何より“tmはtm”でありヨーロッパの会社でした。
自分の思い、希望、発想、常識から自分から先走っていたことです。
また、日本人と同じ忖度を勝手に期待し遅い遅いと自分自身で大騒ぎしていた。
してtmも弊社を大事に考えてくれていた事が今回の無理を聞いてくれていたのもよく分かった。
思えばtmからしてみたら“わがまま”であり“あいつは一体何を騒いでいる?”
と、言いたいでしょう。
何年、外国と、イタリアとそしてtmと付き合ってきたのよ!
と、たしなめられても返す言葉がありません。と、言うことでもう少々お待ちください。