札幌在住のtmユーザーさんのブログから。
コース・アウトして何やら熱中症みたいな感じですが、プログにアップされているという事は無事の証。
そんな人様の話を読んでいたら“落ちてしまった事”を思い出してしまいました。
また、今年の初乗りで倒木乗り越えを失敗して斜面に頭を下にして落ちた!おまけにバイクに挟まった。
同行者のおかげでヘロヘロになりながら引き上げてなんとか帰ってきましたが、実際“落ちる”というのはかなり落ち込む話!
でも、オフロード・ライダーなら経験する確率は相当高いので十分気を付けて。って、話です。
大昔の話、しかも自分の話で恐縮ですが落ちた話を。
“落ちる”それは、暑かったアジア・インターナショナル・エンデューロを思い出す。
参加したのは2002年から3年間。しかも2004年に集中して“*落ちた”。
* 落ちるとはコース・アウトですが文字の様に崖と言うかコース以外というより斜面、崖、川に落ちるという事です。
2004年大会はそれこそ毎日の様に落ちていた。
最初は単純なコース・アウトでしたが、1m程の落差があって結局自力ではバイクをコースに上げる事が出来ずに後続の日本人ライダーに助けていただいた。海外レースで落ちたのは初体験だったので状況は昨日の様に覚えている。
大阪のFさんその節は、また先日も寄っていただいてありがとう。
その翌日だと思うが二度目は橋をハイスピードで通過する際、丸太にはじかれて人間だけ橋の下に飛ばされた!
どの様に飛んだのか良く判らないが奇跡の様になんと足から着地。しかし、その際に右膝前十字靭帯を切断した。(後で判ったのですが、思えばその時プチっていう音が聞こえた!ような気がします)
ただ、痛みはあまり感じず、当初は違和感だけで橋の上に横たわったマシンを起こして走行できたし、その後はそれも忘れる程。
そして3度目。
暑さ、疲れに加えてミス・コースの焦りからまた川に転落!
マシンは水没しなかったが、人間は川の中に転げ落ちた。しかし、あまりの川の中の涼しさから戦意を急速に失った。
大体がヘロヘロ状態。おまけにタイの山奥の蒸し暑さの中、その気持ち良さから30分以上も川に浸かって涼んでしまった。
しばらくして他のライダー達の声が届いた!
川から上がり、声の先を見に行くと多くのライダー達がその川を横切った先の林の急坂を登れずに大騒ぎしていた。
確かに川を横切ると同時に即登り。
登り始めが濡れているという事もあって難しいと言えば難しいが他のバイクやライダーがいなければ特に問題はなさそうである。
いずれにしてもいつまでもそのままという訳にも行かず、とりあえずはゴールしなければなりません。
バイクにまたがり、コース復帰して川を渡り、急斜面に挑んだ。
予想の様に、ましてtm250Fのポテンシャルに助けられず問題なく登って行きましたが、かなり離れていたはずのライダーがバランスを崩し、こちらのラインに倒れ込んできた。
すでに体力など0状態でしたから避ける事も、持ちこたえる事も出来ずに一緒に倒れ込み、おまけにバイクの下敷きになった。
もう動けない!
って、いうか動きたくない!また、痛いっていうのもあった。しかもすでにタイム的には間に合わないからあきらめ気分もあった。斜度は相当緩くなってそこから先は楽勝に見えるが体が動かない。
やがてマーシャル達がやって来た。
タイ語ですから何を言っているのか全く分からない。
その後、役員の後ろにのせられて上がった坂の先にはなんと救急車がまっていた!
して何が何だか全く分からない状態ながらチェンマイ・メモリアル病院に連れていかれた。
余談
人がいて助けていただけるありがたみを感じました。
その翌日(最終日)もスタートしましたが、移動途中にエンジン・ミスファイアーから結局リタイヤ。って、いうか止める口実となった!
余談
原因はバッテリーターミナルのゆるみ!
何とも情けない話ですが、この2004年のアジアEDを最後にレース参加終了。
と、言いますか、自分の限界をそのレースで知ったって感じです。
言い訳ながら北海道人が気温30数度の中でのレースを選んだのも間違い。
まして2月でしたから北海道はマイナス10度以上からタイはプラス35度以上と大きな気温差の中のレースはオジサンには厳しかった。
ただ、落ちるというのは大きな怪我もあるし、自力では戻れない場合もある。悪い事が重なれば命の危険すら発生するし、先のブログのようなこともある。
山遊びは“冒険チック”で愉しいから大好きですがくれぐれも山には一人で行かない様にしましょう。と、言う事もあって暑中お見舞い申し上げます。