スプリング

画像はtmの純正フォークスプリングと社外(注)のスプリング。

長く黒い方が強そう?じゃなくtm純正。短い方が社外でその長さの差は1.5cm。

線径は同じ5mmですが巻き数は随分違います。

ちなみにレートはtm純正が4.0(イタリア製)。

社外(日本製)が3.9ですから単純に少し柔らかい仕様。見た目も、押した感じも数値以上にソフトに感じる。

共にKYB48用ですがメーカーというか使用機種によってかなり違いますね。この画像だけでもtmは純正にこだわる理由がお判りでしょう。また、部品価格の違いです。見た目にも社外がお安いというか、価格のちがいがはっきり見えます。

 

注* この社外のスプリングは他車採用のKYBに装着される。つまり、その他車からみたら純正。

 

スプリングと言うのは組み込み時にテンションを掛けるタイプ。カラー等で長さやテンションを補うタイプもある。よって単純にスプリングを変更するのではなくテンションを変えてみるのもセッテングの範囲と言える。

これが同じスプリングでもフィールは変わりますので試されると良いかもしれません。

画像のtm純正は組み込み時にかなりテンションが掛かった状態になります。反面社外もテンションは掛かりますが純正から見たら弱めという事になります。

余談

ちなみにKYBフォークを採用されているtm純正は4.0から0.2飛びに最大4.6まで準備されている。

4.0未満のソフトと言うなら純正での準備はないので社外3.9あたりが良いかもしれません。但し、責任は負えませんのでよろしく!

尚、乱暴ですがスプリングと言うのは自由長と内径外形が合うなら何処のメーカーも使える。

反面、本来レートの違うスプリングを組み込んだらオイルレベル等も変更するのがセオリー。

 

また、材質で寿命もフィールも結構変わります。

例えば4輪のレースとかスポーツ走行ではスプリング変更が当たり前であり、また、同じサイズのスプリング、レート、メーカーでもメーカーでフィールから異なる。だからメーカーも沢山あります。

たかがスプリング、されどスプリングなのです。

 

ま、ここで社外部品を持ち出すのは輸入元としては“おかしな話”とも言えますが、偶々参考にするにあたって丁度良いので。

 

さきの画像のスプリングは共に同じKYB USD48用ですが何方が良い、悪いではなくtm社の考え方とtm(車体等)とマッチング、相性からtmオリジナル、純正として準備するのが如何にもtmらしい話です。

そう、サスペンション・メーカーで準備されているスプリングではなくtmオリジナルがあるには理由がある。

それは単純に速いか、否か?

tmのフレームに会うのか?tmの意図する乗り味、フィールとなるのか?等。

そうtmはGPマシンですから。

 

ちなみにもう一方の画像はRショックスプリング(tm shock)の画像です。

 

此方は更にレート範囲は広くて40から62まで12段階、2飛びで準備されています。

 

と、言うのも以前、KYBフォーク搭載+紹介したスプリングを装備されたマシン(tmではなく)に乗った時の話ですが、その、良く言うなら動きすぎるというか、あまりの柔らかさに“壊れているんじゃない?”と、感じた事がある。

確かに乗り始めはソフトでアタリが良くて好印象でしたが少々慣れてくると“心もとない”というか、神経質に動き過ぎ&ダンパーも弱くてとても怖い思いをした。でも多くの方はそれを“乗り易い”という?

勿論、試乗車ですからダメとは決めつける事は出来ないが、マッシブというか筋肉質な乗り味のtmになれている者にはそれが良いとは感じない。

また、試乗車を準備した側のセッテングによってそのようになっていたのかもしれない。

余談

良く聞くのは試乗車にソフト・スプリングを入れた!と、いう話。これって試乗に来られた方々を馬鹿にしている?と、思いませんか?

って、いうか、きっとマシンに自信がないのか?それともそのレベルなのか?自分のマシンを知らないのか?

 

ただ、これだけは覚えていてください。

ま、外装取り付けボルト、やデカール類は如何でも良いですがtmの場合はエンジン各部に使われている部品やベアリング。更にサスペンション部品を社外に変更してしまうとtmではなくなります。

他のメーカーは判りませんが、先に述べたように例えば採用しているサスペンション・メーカーにて用意のある部品すら自社で専用開発としているのがtmなのですから。

 

スプロケットもそう。

あのtmのスイングアームとのクリアランスを見てください。

まれにみるタイトな造り込みです。社外と純正とはスプロケット自体の強度、剛性に違いがあります。まして価格に大きな違いがある訳ではありません。

 

性能に影響がある、無い以前に機能部品変更はすべて自己責任になります。また、変更されている場合は万一その部品が純正以上の性能だとしても無価値であり、無いに等しい。

何故ならマシンは部品の集合体であり、それがバランスされて味になっています。

 

スプリングというか、サスのカタイ、ソフトだのと言うまえにニーズというか乗り手のレベルというか、速度に対して使用する状況、コース合わせる事です。

して、変更されるなら少なくとも純正をご使用ください。大事なサスペンションなのですから。

 

以上からtmの純正部品を使用しなければならない理由がお分かりだと思います。

また、純正を売りたいからではなく、明確な理由がある。と、ご理解いただけたでしょうか?

 

また、実体験でサスがカタイのでソフトが欲しいという方の走る姿から反対に前後1ステップ強いスプリング入れたら“良くなった”方も以前おいでになった。

つまり、その方の場合は1Gですでにサスが沈んでスプリングがかなり入った状態。ですから容易にボトムしていたのです。おまけに上級者で速く走れる方でした。

安易にソフト・スプリングにしてはいけない好例でしょう。

 

我々一般人が乗り易い、ソフトってマシンで乗り手を成長させてくれるマシンなどそうそうない。成長する前にケガするのが“オチ”かもしれませんよ。