先日の日曜日(24日)は山での話。
久し振りに“前後オーリンスヴァージョン”のtmに乗る機会を得た。
幾らオーリンスとは言っても10年も前のマシン。ですから普通は最新鋭の18モデルから乗り換えたら“古”って感じるでしょうが・・tmって、古さを感じさせませんね不思議ながら・・。
ちなみにスチールフレームの最終モデル。
実際、林道程度のラッツというか、轍など今も昔もtmにとってないに等しい。今回もそうでしたがいくら雨でその轍が掘れていても“だから?”って感じで、あまり関係ないというか、ライダーがビビる事はあるでしょうが、tmにとっては“フンって”感じ。
そうtmにとっては林道にできる、一般的にできる轍など基本関係ない。
それはtmであれば今現在のマシンでも10年前のマシンでも整備だけきちんとされていたら同じと言って良い。
tmのKYB+tm-shockはとても強い。と、印象を受けます。
それは如何なる状況でも“破綻しない”と、思わせる程に頼もしくも力強く感じさせてくれる。
その絶大とも強大とも言える安心感は巧く表現のしようがありませんが“強靭な頼もしさ”はライダーにはありがたい事は間違いない。
良くカタイとか言われますが“強靭”という形容詞が最も合います。
ちなみにハイスピードから作業道の林道程度を私レベルでも“慣らし”と言うか、当たりがつくにしたがってダンピング調整が標準に戻る。
余談
新車時、tmの推奨する半分ほどのクリック段数が400㎞程走行したらホボ標準になった。
そう、メンテナンスさえしっかりしていたらサスチューンの必要性など感じる事が無いのがtm。
して、このサスが素晴らしい安心感を生み出すのだ。
繰り返すが極端に言うと“何があっても破綻しない”って感じ。
実際、今回も割とハイスピード状態で草に隠れたこぶし大を超えるサイズの採石(見えない障害物っていうの危険)に乗り上げたが振られもせず、勿論、さほど怖くもなく過ぎてしまった。
勿論、林道程度の一般的な状況で”振られるな”って事などない。
また、斜めの横切っている細い枝である。
特にコーナー等にある場合は、いきなり滑って転倒っていうのが他では良く聞く話。
ちょっと前もtmから乗り換えた他機種で同じライン上に有った枝で滑ってびっくりしたことがある。
tmじゃ全く感じなかったのに!
そう言った事からもtmの鈍感な挙動+確かな安全性そして他との違いが垣間見えるでしょうか。
余談
勿論、操縦性うんうんは言うに及ばす。
そう現在のtmに乗っていても同行された“前後オーリンスヴァージョン”tmに改めて関心してしまった。
それはサスペンションの“質感”
たまらなく“滑らか”。で、上質って言える。
スムースで滑らかな作動感は流石に“オーリンス”って、うなってしまいました。
思えばKYBはオーリンスとは随分違う。
勿論、動きに不満などないがオーリンスの滑らかな動きを感じるとKYBにはそれは感じないともう。ただ、乗ったKYBはまだまだ“あたり”は出ていないのもまた事実ですが。
さらにカートリッジの違いもある。時代の違いもある。おまけにフレームも違うから比べる方がナンセンスですが10年前のtm+オーリンスも素晴らしいって話。
例えレースでは現在のマシンより遅くても、また勝てないとしてもtmの愉しさ、質感の高さは不変であり、山遊び程度であれば不足も不安もないどころか、これほどの上質感を見せてくれるという価値の高さに改めて脱帽。
KYBに最初に乗ったのは13モデル。
これがストローク開始からダンピングがピシッと効いた感じがたまらなく好きでしたが、さらに現在のKYBは“それにスムースな強さ”が加わった印象です。
“ダンピング”がピシッとしてサスペンションとしての能力、tmのアルミフレームとのマッチングの違いというか、tm社の考える現在の最新鋭マシンの姿なのでしょう。
その最新鋭マシンから10年前のスチールフレーム最終型+オーリンス仕様に乗って感じたのが上質感に感心したって話です。
余談
そう言えば2015tm1のマルゾッキ+オーリンスのtmに乗って“思わずサスいいな~”って、感じた。
また、07のマルゾッキがOPの際、オーリンス仕様とマルゾッキ仕様と同じHOPにて乗り比べた際、マルゾッキはギャップの頂点を飛ぶように走破したがオーリンスはそのギャップを吸収って感じだったのも思い出しました。
想い起こせばtmはいつも何に乗っても、何時の時代に乗ってもサスに関しても不満は覚えなかった。勿論、人によってセットアップは必要ですが。
ま、与太話として読んでいただきたい。
でもあえて、現在のKYBとオーリンス両者の違いを簡単に述べたら何方も以上の感想を持たれると思う。
ま、間違いなく言えるのはどちらに乗ってもtmであるという事。
そして比べるに値するサスでありマシンであり、安心、安全性能の高さも同じ様に高いのも良く判ります。
何度も言うが、メーカーがきちんとセットアップされたマシンは何も足さず、何も引かずに価値を保っているマシンと言うのがtmなのです。
だから時を経ても色あせない。
あ~愉しかった!