
tm85 MX Jr
いわゆる“ジュニアー”と呼ばれるモトクロスモデルです。
ジュニアーと言ってもフルサイズの兄貴たちと同じくアルミニュームフレームを骨格としています。
車体(フレーム)は同じですがホールサイズがチョイスできます。
フロントに19インチ、リヤ16インチのリムを装備したモデル。
フロントに17インチ、リヤに14インチを装備の二種類。
それと前後に12インチホィールを装備した“ミニ・スーパーモト”というモデルも存在します。
サスペンションはフォーミラ製のUSD39のフロントフォークとリヤにはリンクシステムにExtreme Tech shock の組み合わせ。
エンジンは85㏄を基本に80㏄と100㏄のチョイスが可能。
画像 MX-Jrモデル(19⁂16インチ)
写真だけではフルサイズマシンと全く変わらないのがご確認可能でしょう。
尚、画像は2017モデルです。
余談
個人的には80㏄が最も好きですね。
2003年の“アジアインターナショナルエンデューロ”において私自身19*16インチの旧スチールフレーム80MXをエンデューロマシンと改造(メーカーにて)した80ピッコロエンデューロにて出場。
途中ライダーのミスによるクラッシュからハブを破損し大きなタイムロスを受けましたが全行程1000㎞を走破し特別賞を頂きました。
タイの灼熱の中、80という小さなマシンンながら高い信頼性と耐久性、しかも最高速110㎞を実現するパワーを発揮し、長距離エンデューロを存分に愉しめました。レース終了後もエンジンは全くの衰えをみせない抜群の安定感は忘れられない思い出です。
実は2001年当時旧スチールフレーム80MXをベースにエンデューロマシンとする80ピッコロエンデューロを特注にて本社に生産を依頼。
中身は高度なレーサーそのまま故に価格的には安くありませんが“大きい”ともいえる人気を頂きました。
* ピッコロというのはイタリア語で”小さな”と言う意味。当時いつの間にかお客様の中か
ら自然発生的にこの80エンデューロをピッコロエンデューロと呼ばれるようになりまし
た。当然、本国でも他国でもピッコロtmエンデューロというマシンは存在しません。日
本だけのオリジナルバージョンです。
余談
マシンや排気量が小さくとも走る場所は同じで凸凹が小さくなる訳ではありません。
つまり、走破性と安全性を最優先。
先日、トレールに触れ、乗ってみましたがいくらトレールと言っても脆弱感からか特に下りは“危険”すら覚えます。
さて、現在のアルミフレームにも同様に今尚特注という形ですが“エンデューロモデル”のご注文を毎年頂きます。また、体系がご心配な方、女性の方には安全性から人気ぶりをご理解いただけるかと思います。
ただエンジンはアルミフレームピッコロでは偶然なのでしょうか?販売頂けたのは100㏄モデルばかりです。
自分の思い
もし、80ピッコロエンデューロと2T125/250エンデューロの3機種は将来的に是非持っていたいtm。
して、フルサイズMXですが、当然フルサイズでも80㏄から選べます。
つまり、特注には成りますが80(85,100)のフルサイズエンデューロも可能です。
但し、価格的には125エンデューロとほぼ同じになります。
さて18モデルのジュニアーモデルの変更点は大きくはエンジンになります。
新シリンダー、掃排気ポートの変更から高効率を達成し更なるパファーマンスを実現。
新エキゾーストによって上記変更によるパフォーマンスを保証しております。
その強化されたパフォーマンスを受け止めるクランクシャフト、ベアリングも強化変更。
外装はグラフィックが変更されます。
それとフルサイズMXモデル。
2TMXモデルは残念ながら日本では販売されることはほとんどありませんが4TMXは上記Jrモデル同様毎年引き合いが有ります。
特に250FIです。
それは世界的な現象で4T250は最も“愉しめる”マシンと言われます。
それは“軽さ”。
とても4Tとは思えない軽さはチョットした衝撃を受ける。勿論、マス集中が効いていますが。
その為でしょう18モデルは250MXに大きな変更を与えられました。
* ツインエキゾースト。
実は“恰好良さ”だけはありません。通常4Tのサイレンサーは“重く”しかも高い位置にある為コーナーリング時左右での挙動に影響しラップタイムにも悪影響が有ります。
ツインエキゾーストはラップタイムの向上の為の安定した挙動、軽量化の必然。
* 2018tm250FI-MXエンジン
2017年世界選手権MX2に置いて使用されたエンジンのレプリカを採用。
勿論、レプリカと言ってもtmですから“その物”故にワークスクオリティーを味わえるのです。
* スロットルボディー
MX2エンジンのパフォーマンスを引き出す新タイプ
* CDI
スロットルボディー同様にMX2エンジンのパフォーマンスを引き出す新マッピング
と、いう事で今回はMX & Jrを紹介しましたが、次回はモタードを紹介しますのでお楽しみに。