前回の与太に“オオカミっているの、絶滅したはずじゃ?”
何て与太の内容には全く関係ない話がやってきたが、オオカミはいます。
日本でも例えば“旭山動物園”に行けば確認できます。
こう見えて“旭山動物園”には数回出かけその際、オオカミの迫力には少々衝撃を受けたのでよく覚えています。
また、私感ながらライオンより“凄み”というか迫力を感じました。
特に金色の目は印象的でとても飼いならせるようには感じないと正直おもう。
ってバイクには全く関係ない話でしたが、16日にはHOP(千歳)にて12時間エンデューロが開催される。
主催側より“tmを展示して”と、いう要望もあり、試乗車を持っていきますので興味のある方はお声をかけてください。
12時間は面白そう。
以前、6時間とか8時間はありましたが12時間というのは少なくとも道内では初めてでしょう。
例えば平均速度25㎞としても300㎞です。ま、最もエンデューロというか耐久というなら一日300㎞位が世界的な標準。
現在は多少短いと言われていますが6days も一日300㎞を6日間、つまりトータル1800km。
余談
ですから本場のエンデューロレーサーはOHなしで2000㎞初期の性能を維持する様に開発製作されています。
世界戦も同じで150㎞×2(AM とPM)の300㎞。
最も6daysは300㎞と言っても公道も含みます。つまり、休める、楽できる部分もあります。如何にサーキットエンデューロ(コース)での12時間の過酷さが判ります。
ですから日本のED、そう距離も時間も短いのはエンデューロと呼べるのか、疑問ではありませんか・・。
また、今回のコースはラップ30分のコースデザインと言いますから12時間だとしても24ラップ。して参加は1チーム3人と、きついというよりかなり楽しめる内容ではないかと推察される。おまけにマシンも1チーム3台まで可能。(賛否はあるでしょうが)
思えば初めてのエンデューロは一日200㎞以上あった。
ITDEの初回は発表では50㎞を5ラップ。実際にはラップ50㎞までなかったようですがそれでも一日200㎞は超えていました。
何で距離や時間にこだわるのか?というなら“エンデューロ”だから。
語源を調べれば良く判るとおもいますが、エンデューロの語源はエンデュランスつまり耐久を意味します。
また、エンデューロの代名詞になった6daysはバイクの信頼性、整備性能、乗り手のライディングと整備能力のスキル向上を目指す、競うのが本来のはず。
ですからマシンも見た目はMXバイクでもそれなりの対策をされた。もしくは長距離用に開発されたのです。
時代の流れと環境問題によってコースも以前よりは簡単に、また短くはなって来て今はMX改造でも走れる時代ですが本来というか本物、本場のエンデューロは実際そのように運営されてきました。
さて、その日本最初のエンデューロITDEに当時発売になったばかりの新車DT200R(37F)にフォークを少々固くセッテング。タイヤはMXタイヤのホボSTDで参加。おもえば無謀でしたが何しろエンデューロなんて知りません。ただ山の中を走るだけと思っていましたが、未知のオフロードを走破する難しさを思い知りました。
それは。
忘れられないのは初日走行後に マシン整備を行った時です。
転倒して壊したものは別にして良く持ったな!と感嘆したのが“スポーク”。
実際、走行中なんとなくリヤが不安定に感じていましたが、まさかスポークとは思っていなかった。
事実、後一周あればリタイヤしていたと思う程緩んでいた。っていうかガチャガチャになっていた。
当時は整備時間も自由でしたし、第三者が自由に手出しできましたがそれでも修正に随分時間が掛かりました。
して2日目にスタートして最初に感じたのが“Rショックのたれ”。
もう、ボヨンボヨン状態でギャップの続く場面では125の外車EDレーサーに信じられない程の速度差で抜かれたのは今でも鮮明に覚えています。
それが元で翌年外車になったのですが、思えばトレールで約400㎞のダートをレースとして走破するなどメーカーも想定外でしょうし、想定する必要もない。
大体当時確か298000円のトレールバイクですし、ましてそれまでエンデューロ(耐久)レースなど日本ではなかった訳です。
早い話、オオカミと犬で言うなら“犬”というかペットとオオカミを同じ土俵で戦わせていたわけです。
もしかしてオオカミに負ける前にコースに負ける?
いや、負けないが勝てないって言い換えた方が正しい。
本物の場合、世界のルールでいうならライダー以外マシンに触れる事は許されない。
整備時間も決められていますが、でも、日本のレースのように走る距離が一日100㎞程度の短い中で本場、本物の、しかも最新鋭エンデューロレーサーであれば壊さない限り整備などほとんど発生しない。
タイヤ交換、エアーフィルター交換位でしょうが、その距離で実際にそれも必要かは疑問。
そう、オオカミをドックランさせているような物と例えても言い過ぎではないでしょう。
ですから12時間エンデューロとは久し振りに耐久らしく愉しくなるイベントです。その内、24時間も。との話ですから更に愉しみです。