オオカミと犬

オオカミは犬にもなれるが、犬はオオカミにはなれない。
と、言う言葉を貴方は知っていますか?また聴いた(読んだ)事などありますか?

意味として“オオカミは強く、凶暴だが犬のように飼いならすことも出来る。

でも犬はいつまでたっても犬のままでオオカミにはなれない”と、言う意味と取っています。


余談
オオカミが本当に犬のように飼いならすことが可能か?は、知りませんが。

 

さて先日、10年ぶりくらいに国産車の注文を頂いた。
20年来のお客様で勿論、当社の業務内容は百も承知の方で若かりし頃の彼自身もVOR400EDのユーザーさんでもあった。
そんな彼が昨年末、遂に持っていた車両達を手放した。


しかし、バイクのない淋しさから“齢からtmの様なレーサーを愉しむのはもう無理だがバイクは手元に置いておきたいのでセローを取り寄せて”と、のご依頼いただけた。

通常バイク屋さんと思われて来社されたお客様からであれば後々の事もあってお断りしますが、長い間弊社を利用いただいているお客様の折角のお言葉です。
と、言うより弊社の事を考えて“少しでも売り上げを”と思っていただいてのご注文なのが手に取るように理解できますのでありがたく受注させていただいた。

 

真面目な話。
全国にこの方の様な“神対応”を頂ける方々によって弊社、tmが支えられています。

本当にありがとうございます。

 

さてセローが225時代というか1KHという時代だったかな?
何度か乗りましたが間違いなく225セローは名車と言って良いと思っていた。
自分の知っていたセローは軽く、コンパクト、しかもエンジンのピックアップも良くレースは別にして山をセローなりに愉しめる。って、言うより愉しく遊べた記憶が有る。ましてツーリングなら最高のマシンの一台なのは誰も異論はないと思う。

 

しかし、やってきた新セローは以前のセローより遥かに大きく見え、重く感じた。
実際、納車前に試運転しても以前のセローと違ってこのバイクでは山に出かけようとは思わない。

でも、そんな事を言ったところで“何言っているの?”と、笑われて終わりである。
だってセローだから。

このバイクの真骨頂はツーリング。


この現在のセローは確かに大きな進化が見て取れる。排気ガス規制から失うパワーを補うための排気量に。また、同じく排気ガス規制、騒音規制から燃料噴射に伴う電子制御によるエンジンマネージメント、それをモニターできるように自動車さながらの警告灯が装備されたコクピット。

おまけにツーリングパック装備ですからフェアリング(って言うのかな)、風よけとか、大型のハンドガードも装備。
だから、ターマックはとても快適。そうレーサーじゃ絶対味わえない快適さです。
まさしく犬というかペット。オオカミには絶対なれない。いや、なる必要が無いのですから。
そう、やはり血統は間違いなく225セロー同様最高のツーリングバイク。

 

余談
おまけに先月はKLXにもご注文と、いうか問い合わせをいただいた。申し訳ないがそのお客様が遠方という事から“後々の事もありお近くのカワサキのお店でお願いします”と、辞退させていただいた。
事の発端はtmが初ダートバイクというお客様がダートとtmエンジンに魅せられ、それに刺激を受け奥様も一緒にダートを愉しむ用のバイクを。と、いう話からです。

 

さて、先月のCGという自動車雑誌に“○○○○はマセラティーにはなれない”と、いう○○○○とマセラティーのインプレッション記事があった。
確かに価格、性能的にも競合する両車は共に現在の高級スポーツカーですが、品質というなら多分日本車である○○○○が確実にマセラティーより高いと思われる。
しかも○○○○を製造しているメーカーの方がマセラティー社より会社自体も大きく、売り上げも規模も数十倍(?)でしょう。
でもスポーツカーとかレーシングカーという歴史、伝統、成りたちの文化、加えて個性が違いすぎ。ですから価格が近くとも性能的にも互角。しかも走る目的、ターゲットが同じだとしても比較する意味を持たない。


それどころか比較自体が意味不明。と、いうか次元すら違うのは読む前から判り切っているだろう記事に?マーク。
そうマセラティーはマセラティーであって他の何物にも変わることはない。

だって悲しいがマセラティーは○○○○にはなれない!と、言う記事には成らないでしょう。

 

余談
共に乗ったことなどないがマセラティーと○○○○のどちらかという二者択一なら悩むことなくマセラティーを選ぶ。

でも同じレベルで好きなブランドからと言われるなら迷わずポルシェを選ぶ。

ただ、ポルシェは見た目の価格は意外と安いが自分の思うポルシェらしくとオプションを選ぶと車両代以外にオプションだけで軽く200~300万以上平気で掛かるのが玉に瑕。

つまり、ポルシェと歌ってはいるが、オプション満載が必要となる標準ポルシェじゃ物足りないしポルシェじゃない?
ま、最初からGT3ッテことです。

 

tmにも当てはまる。
競合と言われる見た目からも他車と造り、材質から性能すら想像つく等の大きな違いを見ることが出来る。
してtmはtm racing SPAという社名のレーシングマシン、エンジンを開発生産する会社です。


そう、他のトレールや一般公道車両をチューンとか改造が必要なバイクではなく、最初からレーシングマシン、競技用レーシングエンジンとして開発生産。しかも見てお分かりのように材質までこだわった生まれも育ちの生粋のレーシング。


早い話、基本的にレースの為とか性能向上を狙ったオプションなど最初からありません。と、いうか必要ない。
オプションが無いというのも生粋のレーサーという部分の裏を返せば証明でもある。

何よりフレームというか、ベース、設計段階から競技を、世界タイトルを見据えています。
そうですレーシングコンストラクターが生産したレーシングマシンをそのまま販売している。

 

問題というか、悲しくなるのは市販車メーカーの生産している“レーサーもどき”と性能は同列に、価格は高いと思われている部分。


この、いつまでも本物を見よう、知ろうとしない方が多い日本にモータースポーツが文化として定着しない理由でしょう。

オオカミは犬にもなれるが、犬はオオカミにはなれない。
そう“tmはtm”であって他の何とも比較できないし例えられないのです。