と、言う訳には行きませんが九州から帰ってきた試乗車を組みあげた。
先に組み上げたのは2T250。
別に意味はないが、雪の中でトラクションコントロールを味わってみたいとは思っていた。
余談
ご覧になられた方も多いでしょうがエーロの雪道での速さにはもはや衝撃の世界です。
私のオフロード走行より速いのは確実!

しかし、組みあがった250を見ていると今はケガの心配をすべきですが、どうにも我慢が出来なくてヘルメットに除雪グローブ、そして失礼にも長靴にて会社の裏の広場に出かけた。
動画はFBにアップしましたが、こちらは走行後の写真でご容赦!
先に。
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と、いう状況の中、つまりケガなどできない中にどうしても乗りたい理由もあった。
それは先にも言った“トラクションコントロール”とエーロの雪の中の走り(ブレーキも)を体感したかった。そしてなにより“乗りたい”のである。
それは。
回りたがる。底なしに回る感覚もそうだが、極低速の気持ちよさ、滑らかさ。を、スロットル僅か数ミリ程度で味わえる力感と同居する軽快な回り方と高い質感を知っているから。
構成するすべてのパーツのマスが小さい。フリクションが少ない。のが、手に取るが如く判る。
この、滑らかな上質感は一体どうしたら生まれるのか?そんな羨望を覚えるような上等なエンジンを回しているという贅沢はtmだからでしょう。
そんな贅沢をすぐに味わいたい。
それほどの魅力に満ちた上質、上等なフィールなのがtmです。
たかが2T250のバイクに何を言っているのか?
と、思う方はそれでよいのです。
知らない事がある。世の中は広い。ダートバイクが好きなのにtmを知らない。価値を判かろうとしない方は本当にかわいそう。
さて雪の中での話をしても仕方ありませんが。
加速フィールはトルクで押す感じ、回転というかパワーで引っ張る感じの二つに分けられると思う。
通常250はトルクで押す感じ。
125の様な小排気量は回転で引っ張る感覚ですがtm250はトルクで押し、回転によって進む感覚の両方を感じます。
そういえばtm125/144は回る事でも有名ですがトルクで押す感覚もある。
つまり、間違いなくtmの兄弟パワーユニットなのですが、確実に言えるのは排気量違いにおける優劣など付けることなど不可能だという事。
4Tも含めどのユニットもパワーだけではなく魅惑的なフィールを持つ。
それを実現しているのは電子制御パワーバルブに頼る部分もあるでしょうが、実は各構成部品の材質、精度の高さ。そして何より“職人たちの愉しくなれ”と言う想い。
してそれらの実際の効果はとてつもなく大きい。
この味わいこそtmであり、125ユーザーが250も。また、144ユーザーが250FIも所有という方が多い事でもtmというマシンそれぞれの魅力と価値、存在理由でしょう。
エンジン屋tmならではの味わい深く、官能的なエンジンフィールですが、実際tmシャーシのレベルの高さはエンジンパフォーマンス、フィールに爪の先程も劣る事などありません。
その足、つまりサスのフィールは頂点の如く見事なまでの路面情報取集に舌を巻いてください。
それを的確に乗り手に伝えるフィールはサスが、スイングアームのムービングパーツが比類ない程“精緻”に組まれます。勿論、それらパーツ自体の精度、剛性、性能の高さはいうまでもない。
また、そのサスペンションを支えるフレームの高い剛性の証明でもある。
更にエンジンとフレームの共同から生まれる高いトラクションは穏やかな挙動に支えられた“ゆったりした乗車感覚”を生み出します。
つまり、とても安定しライダーに対する安全性を具体化しています。
例えば雪の中、しかも春先の湿って重く、してその下は凍結している中、標準のタイヤのままブレーキが掛けられる安定感、安心感は正直自分もびっくりです。
この春先の凍結路面は湿っていますから、実に滑ります。
そう、下手にブレーキなど掛けたら瞬間的に叩き付けられるような転倒をします。過去には何度も痛い思いをしているのを体が覚えていますが、そんな状況でもtmだと不思議に力が入らない。
余談
FBのビデオでみるとリヤタイから雪が飛ばない。舞わない。滑りやすいがトラクションがきちんとしている。タイヤが無駄にほぃるスピンしていないのは自分もびっくり。
tmはプレミアムプライスと言われますが、実際価格以上のプレミアムに満ちた本物のレーシングエンデューロです。
作り込み、材質だけ見てもtmの価値は抜きんでています。
さらに未知のオフロードを走破するという単一目的に造られたマシンの最高峰がtmであるのはもうお判りでしょう。
また、精緻な造りを見せる削り出し部品などを多用しているtmだからこそ趣味のマシンとしても長きに渡って色あせない。
ま、心を無にしてtmをお愉しみください。存分に愉しませてくれます。
しかも、tmフィールは何度でも、何時でも貴方がユーザーである限り味わえる。
3年後も5年後もその素晴らしさは色あせない。
何故なら、生産された時点で最高峰だからです。
だからtmは羨ましがられても、他車を羨ましいとは感じる事はありません。