九州大冒険

先週、22日は九州大分にて“特殊任務班さん”のご協力を得て17tmの試乗会開催。
試乗会そのものは“大成功”というか盛況のうちに、しかもトラブル、転倒もなく無事に何よりtmのすばらしさを皆さん納得されて終了。

余談
今回のコースは片道7㎞の林道をそれぞれ上り下りという初めての試みのコースでの試乗会でしたが、これがまた良い感じ。
やっぱりエンデューロマシンは林道が、山での試乗会がイイネ。
次回、地元で開催するときは是非同じ方法で行いたいと思う。幸い近くに最適な林道もあります。

 

そして、その夜の懇親会もtmユーザーさんも交えて愉しいひと時を過ごさせていただきました。

また、話は前後するが前日土曜日は福岡のD-GARAGEさんの新年会に招待いただき、同じ様にtmユーザーさん、予約いただいている方々と共に貴重で愉しいひと時を過ごさせていただいた。

 

そんな仕事としては愉しくも有意義かつ大成功だった九州訪問でしたが試乗会翌日、大分から福岡に戻る際の大冒険ともいえる出来事を一つ述べましょう。


バイクには関係ありません。

また、いい大人が恥ずかしいのですが・・ご容赦!

 

今回九州に出かける際、福岡空港からレンタカーをピックアップして市内のD-GARAGEさんに向かった。
この時、レンタカー会社のスタッフが「山に向かいます?」と、確認されたので「山には行きませんよ」と答えた。
この“山”の認識ちがいが後々の冒険のネタになるとはこの時は知る由もない。

 

その日の内に大分に入ればよいので能天気に新年会に参加。
すると話の最中、参加されているお客様が「高速、雪で通行止めだったよ」と、おっしゃるので大慌てで失礼しようとしたが、調べていただくとその時点では解除になっており一安心。

しかし、九州が想像を超えて寒いのに驚いた。
なにより九州の高速が降雪で通行止めなるなど想像もしていなかったのです。

 

ま、想像を超えて寒いし路肩の雪に不安も出てきましたが10時過ぎに無事に大分に到着。

思えばこの時点から今回の大冒険の始まりだったかも。

 

して試乗会翌日。
朝9時“特殊任務班さん”にお別れのご挨拶に出かけた。
昨日の時点で天気予報は大分も福岡も曇り晴れである。

実際、朝は非常に寒かったがお日様がさしている。
基本、福岡まで2時間、そしてフライトは午後2時である。だから、福岡で“牧のうどん”を食す予定でのんびり構えていた。

しかし、9時半を過ぎるあたりからパラパラと雪が舞い降りた。

また、この時点では高速も規制はなかった。が、早々に福岡に向けてステアリングを切った。

しかし、雪はどんどん強くなる。


高速もしかりで、距離を重ねていくと路面は濡れ、路肩にはシャーベット状に溶けた雪が溜まっています。
ちょっとやばいかな?と、思いながら走るが、路面が雪に覆われない限り何とかなります。

また、順調に走れました。

 

余談
しかし、この時期というか、一月の日本は冬でしょう。

そして九州にも冬は雪が降るならどうしてレンタカーはスタッドレスじゃないのか?と、疑問が。


また、チェーンの積み込みと言った用意もない。

雪が降る確率が有り、有料にて車を貸す以上季節に合ったタイヤの装備、また、少なくともチェーンの積み込みなど当たり前だと思うが?
九州は雪など降らない。だからタイヤ、冬装備もないというなら判るが、雪が降るなら必要でしょう。

 

して、先の「山に向かう」云々の話。
こちらが思う山というのは、文字のように“山”ですが、こちらでは大分方面の話だそう。

でも、そんな事、旅行者が判りません。この時、山に向かうと言えば冬装備の車になったのかは?正直不明。

結局、長い、長いタイヤチェック渋滞待ちの後、夏タイヤの車たちは一般道におろされた。


下されたのは良いとしても土地が判らない私は如何する状態。

そこで“特殊任務班さん”にSOSコール。


別府で車を返して電車で向かうかな?と、訊くとイヤ厳しいでしょうと指示された町に向かう。
しかし、数キロの内に登坂はすでに渋滞発生。

しかも道の真ん中で立ち往生している車もある。

夏タイヤでも雪は積もっている平地なら何とかなっても一端止まったらお手上げ。

しかも坂の途中はブレーキを踏んでタイヤがロックしたほうが滑って修正は厳しい。


そんな中、滑りながらも他車を交わしてUターンして道を戻り再度電話。

すると宇佐ICまで一般道。その後高速(東九州自動車道)にのって北九州経由で福岡まで。と、いう指示に従ってナビをセット。

 

途中、飛行機会社に最終搭乗時間と次便について電話確認すると出発20分前で終了します。それ以降は乗れません。当日には次便はなく翌日になる。と、寂しい返答。

 

目的地の空港までの距離も位置関係も、土地感も全く不明の中、先のタイヤチェックの渋滞もあってすでに相当時間は経過しておりますからつい飛ばしてしまいます。


ただ、“夏タイヤ”では雪の覆われた山道は滑る事この上ない。時折部分的にアスファルトは現れるが路面の7~8割以上湿った圧雪である。
が、そんな圧雪の中、ブレーキを踏み、ハンドルを振ってみると意外にも僅かながらも手答えを感じ、何とか走れそう。


ま、だからと言って速く走る。追いついた前車を“追い越す”などは難しいが、なんと前走車すべての方が道を開けてくれた。

その中、右手にハンドル、左手はサイドブレーキとシフトレバー、左足ブレーキに神経を集中して冷静にそして慎重に。

また圧雪の合間に現れるアスファルトが有ると一輪でものせて飛ばします。
久しぶりの“ソーンング”でグリップを探りながら走るのはスリリングですが、愉しいっちゃ、愉しい!
が、下りコーナーでは何度か肝を冷やした。が、幸いコントロールを失う事はなかった。


この状況で下り、オーバースピードでのコーナー進入は確実に命取り。

簡単に“ただの滑っていく物体”となる。


余談
今回の車はFIT。
こちらの意思に忠実というかこの状況でもコントロールも良く効いて中々、良い車だと思う。
排気量は知らないが高速でも130㎞までなら思うように走る。

こんな悪条件の雪道でもシャーシもブレーキも安定している。なにより操縦安定性もいい。

 

山を下りると路面からは雪も消えた。

また、やっと「宇佐」の文字が目に入った為“福岡空港”をナビに入れると指定された東九州道ではなく、大分道?に向かうルートの方が20分も早く着く(つまり、間に合う)のでそちらをインプットしてアクセルを踏みます。

途中、トシさんや数名の方から電話が入ったがさすがに無視させていただくことにした。


そう、トイレも我慢して走っている状態です。

しかし、数キロ走るとまた“雪、冬タイヤ装備”の看板である。
 また、“タイヤチェック”や渋滞に巻き込まれると間違いなく間に合わないので北九州経由に変更する事に。
するとナビに表示される到着時間は飛行機の出発時間を数分越えている。つまり、間に合わない!事を意味するが、走るうちに時間は短縮できることに僅かな望みをつないで猛然とダッシュ。


しかし、やっと乗った高速は一車線と希望は消滅し結局、飛行機に乗れない。

一日遅れる旨の連絡を入れた。

また、悪い事は続く。
走り続けるとナビが高速を降りろというが、高速は続いているように感じる。
タブン、データが古い?
と、思うが確信はないので、万が一を考え一端高速を降りた。が、再度乗るとやっぱり。
しかし、失った時間は戻せない。

 

ナビの到着時間をタイムマシンの如く進める為に二車線となった高速をFITなりに頑張った結果、何とか搭乗時間ギリギリ間に合いそうにナビ上での到着時間が縮まってきた。
そこで空港近くになって時間が無い為に燃料給油はできないので登録カードから決済、手続きを簡素化してと、レンタカー会社にリクエスト。


また、信号待ちの間にETCカードを抜いたり、荷物をまとめたりと、到着後の時間ロスを無くします。

しかし、努力もむなしくナビの指示に沿って進むが、今度は目的地を過ぎても目的地に着かない?
マジ?どうして!と、本来到着しているハズなのにと、焦りが出てきます。しかも時間は流れる。


再度レンタカー会社に場所確認すると“そちらの現在位置は”と、の問いに近くの建物を知らせるが、的を得た答えはなく、折り返し電話するという要領の悪さにどんどん腹が立ってくる。
やっと目的地と方向ちがいに気が付きレンタカー会社に戻ったのは搭乗最終案内の数分前。

 

ダッシュで空港に駆け込むがその途中レンタカー会社から電話である。
荷物を抱え、走りながらも出ると“燃料代を頂いていない?”全くオイオイ状態!
だから予め電話したでしょうと確認するように伝えた。明らかに社内での連絡不備。


なにより冬装備がされていない。ナビの出発地点登録が違っているって!部分も重なってクレームを付けたくなった。(しないけどね)

とにかく空港に駆け込んだのは良いが初めての空港なので今度はカウンターの位置も判らない、探す時間もない。


近くにいたJAL(つまり他社)のオネイサンに失礼ながらスカイマークのカウンターの位置を聞き、お礼も忘れてダッシュ。自動チェックイン機にバーコードをかざした。
やった!間に合った。


そのチェックイン後、数分もおかず“搭乗手続き終了”のアナウンスが流れたのにほっとした瞬間、汗が噴き出してきた!

 

9時40分に大分市内から出発し10時半頃に別府におろされ、見知らぬ雪道を右往左往して1時45分過ぎに大分から200km以上離れた福岡空港に到着。
全部ではありませんが“雪道+夏タイヤ”というコンデションと状況を考えたらまさに奇跡。って言うか“ラリー”、“大冒険”である。

 

しかし、一歩間違えれば大惨事に、結果、人様に迷惑をかける。と反省しきりである。同時にこのような話をするのは恥ずかしい事なのは重々承知。
ただ、道中焦りはあったが、不謹慎ながら愉しかったし、ちょっとした充実感というか、達成感もあったのも事実。


何もなくてよかったが、本当に馬鹿ですね~。
ま、これは間に合った。また無事だったから言える話でこんなトラブル、二度とごめんだが雪の少ない場所とは言え、冬にレンタカーを借りる時にはスタッドレスをリクエスト。

もしくは装備されている会社(車)を選びましょう。また、一日ぐらい遅れても別に大丈夫のように余裕を持ちましょう。と、言う話です。