十人十色2(長文注意!)

前回の前置きに続いてやってきた質問とのやり取りです。
多少、削除はありますが内容は変えていません。ただ、切ったり、はったりと組み合わせたので読みにくいですがご勘弁願います。

1 tm2Tは2017モデルも発売しますか?
A 基本的にはtmは特注生産故にこちらの要望内容にて制作しますので日本の法律が変更にならない限り発売します。

 

2 tmに乗りたい人には、費用がかからないtmマシンは?掛からない方法をアドバイスするとありました。ちなみにどのマシンでしょうか?
掛からない方法とは、所有してからのメンテナンスの行い方や頻度などの事でしょうか?
A 1、お金の掛からないバイクというのはまず使用目的にずれていない。
例えばオーナーの使用目的にあたり改造、加工が必要ないマシンを選ぶのが一番です。
また、良い、また好きなマシンというのはユーザーに資金があればお金をかける。資金が少ないなら手間をかけたくなるマシンです。
つまり、好き、欲しいマシンを選ぶ。

反対にいつも満足出来ない、妥協して購入した車両は例え必要な整備でもお金がかかるという不満になったりします。ですから本当に欲しい、好きなマシンを選ぶのが最も安上がりにつながる。

 

と、最初お答えしましたが、すると。
以前の文章内容より、例えば『2Tなら車両価格、エンジンのオイル代、エンジンOHコスト、それに伴う部品代が抑えられる。』等をおっしゃっているのかな?と思っていました。
ただ、私としてはレーサーを維持、所有した経験がないので、別の理由があるのかも知れない(もしかしたら4Tの方が低コストかも?)、そこで一度知見をお伺いしたいと思いメール致しました。

ただ…tmはカッコ良く見えるのです。
 私の場合目的外使用が中心(街乗り、たまにツーリング)となどでしょうが、自分が感じたトレール系バイクの不満(ブレーキのフィーリング等)が解消できるのでは?と思いまして、EDレーサー系を見始めました。改造はしたく無いのです。

そうですよね。外車(レース車両)が高いのは良い部品を使用しているからですよね。
でも高性能ベストバランスというそこに惹かれるのです…財布との戦いです…(涙)。


と、再度質問というか、上記のメールがやってきた。

イニシャルコスト(購入費等)もそうですがランニングコスト(維持費用)あるのも皆さんご存知。
イニシャルコストというのは車両費用を指しますが、改造費用(もしくはOP)というのがあります。
標準状態じゃ全くレースどころかまともに、また安全に走れない車両改造など始まると最終的にとても高価になります。

標準状態で不足がある。パワーアップパーツなどのOPを装備しなければならない車両はそれらを装備したのがイニシャルコストとなります。

 

tmにもオプションはありますが、tmのオプションは性能の不足を補う物でも向上させる物ではありません。ライダーの好みに対応しているだけです。
tmは標準の状態で世界戦において世界のトップライダーの走破、速度に対応し勝利可能なマシン。
tmの様に標準でOKと改造やオプションが無ければダメなマシンとの差はとてつもなく大きく価格差以上の差をもたらします。


惑わされないでください。
チューニングパーツの必要のないマシンがより高度なのです。


余談
何より、チューンングは必要だわ。壊れるわ。は最悪のマシンです。

 

ランニングコスト(維持費用)。
ガソリン、オイル、消耗品といった物はトレールもレーサーも程度はあっても掛かります。
この方の心配は修理費用、部品代、整備の間隔等、つまり耐久性でしょう。

 

私事の例えで恐縮ですが。
日本で初めて本格的エンデューロという競技が始まったのは1984年。
一日200㎞以上、2日間で約400㎞を超えるコース。しかし、初めてトレールバイクでオフロード400㎞以上という距離の走破はそれは、それは人間にもマシンにも過酷でした。

その時は国産トレールDT200(ほぼ新車)で参加。
初日終了時にはハンドルは曲がり、グリップも抜け、スポークがガタガタに緩み、エンジンから異音が発生!
初日終了後、暗くなる中、チームメイトの助けで修復し最終的には何とか完走はできましたが、レース後に掛かった部品代6万円。


30万のバイクの修理に要した部品が6万!・・。おまけに修理後に下取りに出したら新車から使用半年で10万でした。

腕が良くなかったからマシンに負担を掛けたのは事実ですが、それにしてもあまりの弱さにがっかりしたのをよく覚えています。

 

でも、レース用じゃないバイクをレースに使う方が間違っているのです。

トレールでレースをしてはいけない。また、その反対も同じです。
何故なら使用目的外=壊す事と同じですから。


余談
でもメーカーは何故か“レーシー”を強調しますが。

そのレース中に受けたカルチャーショックから翌年外車エンデューロに乗り換えましたが、常識違い(国産と外車、レーサーとトレールの違い)からくる取り扱いの間違いもあって当初は良く壊しました。


 壊れた。と、言うより自分は勿論、販売店も含めての知識不足から壊したと言える。
ただ、あまりにも壊れすぎて同じ車両を数ヶ月で入れ替えた。と、いえばその酷さがご理解可能でしょうか?
また、国産から見たら部品代の高さに驚きましたが、その後何度かレースに使用してその耐久性、何より圧倒的な剛性感とエンジンフィーリングにその壊す、壊れるは別にしてお金が掛かるのも許せました。
余談
決して金持ちではありません。当時は中小企業のサラリーマン。

 

つまり、購入されるお店もレーサーの場合、とても大事になります。

それまでバイクは日本車が世界一!と、信じていましたが性能、安全性、信頼性は半端な違いではないのを乗ってはじめて知りました。


1985年当時の話、また国産トレール(DT200)が¥30万。スカイラインGTターボが¥190万の時代にその外車は130万(乗り出し)でしたから違って当たり前ですが。

 

この方のレーサーに対してどの程度の覚悟があるのか?と、言う部分は判りませんが。
まず、tmに限らずレーサーをお考えの方であれば2Tの燃料にまつわる面倒くささ、キャブレターの調整等の手間。

また、4Tのハイグレードオイルを頻繁に交換。
更にいずれも燃料もハイオクタンですし、要求オイルは数千円と高価です。

また、燃費も悪い。と、いうか良くはありません。


しかし、tmはレーサーだからこそとても丈夫。レース使用での耐久性はとても高い。
いずれにしても高性能であるが故にユーザーの知識、取り扱い、使用、メンテの方法でお金のかかり方は大きく変わるのもまた事実。

 

現実に新車からエンジンの整備、例えばリング交換を5年されない方も多くてピストンなどは新車から10年未交換!なんて言う方も。


余談
個人売買での中古の購入は気を付けてください。(笑)

 

でも、その方が満足しているならなにもいう事はありません。現に走って、愉しまれているのです。

tmは未知のオフロードを安全に速く確実に走破する。
と、いう単一目的に造られておりブレーキの効きもフィールもそれはとても気持ちの良い。また、エンジンも同じく気持ちよく回ってくれます。乗り味も安定しながらシャキッと軽く思うラインをトレースする高度な操縦安定性は安全性も含めてトレールバイクとは別の乗り物です。

反面、一般道や高速を使ってツーリングはできなくもないレベルです。
つまり、快適でも愉しくもありません。


パワフルなエンジン、強いサスペンション、固いシート、ごつごつのタイヤはオフロードでは小気味よく走る為ですが舗装道路では快適とはほど遠い物です。
それこそターマックのツーリングなどレーサーにとって“壊す”領域にもなる。

それでもtmが良いと言われるなら。


お金のかからないtmという質問の答えとしてtmの中で最もランニングコストのかからないのはズバリ“tm125”。


構造が単純で耐久性も高い。ある程度の知識で整備もユーザーが可能。

エンジン部品もあまり高くない。また、保険等もあまりかかりません。


何よりtmの代名詞は125です。
多少のツーリングもとお考えであれば4T250もファイナルをロングにするなら最も使用方法にマッチするでしょうが、部品点数の多さからOH時のコストもそうですがハイクオリティーオイルを要求というコストは掛かります。
市販車(トレール)のように純正オイルを3000㎞OKと言うわけには行きません。

 

メンテナンス頻度
これはトレールもレーサーも同じです。また、tmは何度も言いますがレーサー故にとても丈夫です。レースに使用されないなら距離にもよりますが、一年以上は修理に関してほとんどお金はかからないでしょう。(点検、オイル交換等の整備は別)


また、整備性が高い。
自分の経験ではトレールバイクでのレース、山遊びの方が圧倒的に修理代(部品)もかかり、整備性も悪い。

また、壊れる心配ですが先にも述べたように多くの場合ユーザーの勘違い、間違いから壊しています。壊れると壊すは大きく違います。
過去の自分と同じ様に国産トレール(一般車両)とレーサーを同じ様に取り扱っているなら確実に壊しています。
ただ、tmは電装部品の多くは日本製を多く使用しておりますのでこれもまた信頼性が高い一因になっています。

壊している意識が無いから壊れたというのでしょうが泥や砂、悪路で遊ぶのですから消耗して当たり前です。

 

ま、いずれにしても乗る前からあれこれ悩むより“案ずるより産むがやすし”と、言うではありませんか。また、“悩む”というのは“何とか可能だから”悩む“わけです。購入が100%不可能なら悩みようがありません。

 

2:最近のヨタ話の中で乗り比べた他社製最新型はどちらの会社の2T250でしたか?
先日のマシンは▽◇250でした。
と、お答えして他に少々感じた点を述べた所。
○○250でしたか。
Fフォークの初期作動特性が良いという、他のWEBや雑誌の感想を拝見しましたが、それだけではないのですね。
あと○○のカタログ:レースイメージ走行写真を拝見すると、Fサスの銘柄ステッカーがオプションのサス名に変わってましたね。かなりいいお値段のサスですよね。

 

多くの方がただ動くだけをソフトと初期作動が良いと勘違いされているようです。
良いサスというのは路面情報がきっちり伝わり挙動も安定しています。

実際、tmでは何も感じなかった場所でそのマシンはじかれ転倒しそうでした。レース用を歌いながらその先にOPサスがあるという事は標準では性能的に劣るという裏返し。

 

しつこいようですが、tmは世界の最高峰のライダーが乗って世界戦を勝利できるマシンです。
現実tmは初心者、ビギナーに限らずライダーを育てるマシンでもありますが、最初からターゲットにしているわけではありません。

標準状態でも路面情報にあふれ、どこでも不安なく安定した挙動のサス(マシン)のどちらがレーサーとして、また優れているか?
貴方がよほどのへそ曲がりか上級者、もしくは利害がない限り安定したサスを選ぶでしょう。
いずれにしても結果、安上がりです。なにより安全。

 

また、雑誌、ネットの意見のレベルと言うと角が立ちますが、そのライダーはどの程度の経験値があるのか?
本当にうまい物を、良いマシンを、サスを知っているのか?それ以外の他のマシンを知っているのか。

また、語る経験実績があるのか?下手にインプレすると墓穴を掘る事につながるのをご存じないのかもしれません。
通常は基本あたりさわりがないか、悪い部分を述べないのが普通です。ただし、広告などの利害があれば実際を無視した提灯記事になる場合もある。

 

tmしかほめない。
と、言われるでしょうが事実を言っています。
して、ウソ、提灯のようにふくらましたインプレならtm一筋20年以上弊社は継続できません。そしてtmと共に20年現存しています。

 

tmに死角はないのか?
マシンにはないでしょう。ライダーに合わせたサスセッテング、ポジション位です。またコースに合わせるセットアップ。

 

tmは常に進化。
輸入車唯一のアルミフレームも2017モデルで10年目になります。して、その10年の間フレームも絶え間なく進化しています。
エンジンも毎年モデファイというか進化しております。
例えば250以上にはトラクションコントロール(シフトポジションセンサー)と言える機構を装備。2Tには125以上のマシンに世界で唯一の電子制御排気バルブという革新的で実践的な装備を施されております。


いずれもtmだけの装備です。

また、ハブ、シャフトといった細部部も同様です。
しかもそれは毎年、実施され進化しているのです。
10年もしくはそれ以上前から進化していないフレームやエンジンを持つマシンを外装変更のみで新型というマシンではありません。


また、車体のヘタリも非常にすくなく、軽くピシッとしたフィールを長く感じられるのもtmです。

tmはマシンとしては他と比べてはお高いといわれますがその中身、進化状態、性能が市販車ではNO1だと思います。
10年前のフレーム、エンジン、重く大きなハブ、細いシャフトのままのバイクと価格を比べても意味がありません。
いくら十人十色と言っても如何も皆さん、自分の体験なしで無責任な他人の話を鵜呑みにしすぎです。
 
先月24日は英国の話で、為替が乱高下してユーロ安になり欧州製バイクが購入しやすくなるかも…と色々思った1日でした
円高故に輸入品が安くなるのは間違いないでしょうが、円高が日本経済に与える影響が大きく単純に為替の変化によって価格を大きく変える事は出来ません。
様々な問題、起こる事を想定して価格を決めなければなりませんので今はまだ先の事は何も言えません。

 

以上、質問を頂けた方にたいする当方の回答ですが、期待に副う回答だったかは判りません。また、昔からの同じ話を繰り返しているにすぎませんがなんでも欲しい物を購入するのが一番です。
しかし、例えばtmは高いから○○にするのも結構あるでしょう。
でもその先にtmがありますから悩みは続きます。また、せっかく購入したバイクに不満が出る場合が多々あります。
tmだったら・・・!と、思ってもすでに100万以上のお金で購入したマシンを買い替える訳になりません。それどころか最後のマシンとして購入されたならあなたの不満は永遠に続きます。

でも、tmならtmを超える市販車は現在ありません。市販車でワークマシンを味わえるのもtm。


もし、マシンに不満が出たとしてもtm以上はないのです。欲しくとも買えません。

でも、さらに万一、本物のワークスマシンが欲しくなったら。
例えばエーロが世界戦で使っている250FIエンデューロと寸部違わず同じマシン(エーロ使用部品、セッテング)が欲しいならtmなら購入することが可能です。

 

それと情報
最近、古いtmに対して次のような質問がやってきます。
2000モデルにメッキチャンバーをつけたい。
現在モデルの幅広のステップを00モデルにつけたい。
96モデルのクラッチ、サス(足回り)を今週中にOH。
1999年のサイレンサーを新型にしたい。
パーツリストにはないが06のテールレンズってある?
等々ですが、これらに即対応できるのは20年の歴史、つまり情報があるからです。弊社がtmの輸入元として20年継続しているのは事実です。

 

オフロードバイクで山を愉しむにtm以上はないとは私は思っています。
しかし、如何にtmが先進、最高峰であってもtm未満のマシンを選ぶ方も多いのです。
それはいかなるメーカーにもマシンにもtm同様にファンが存在するからです。
また、デザインが好き、嫌い。さらに取り扱っている人間が好き、嫌いもあるでしょう。
正に十人十色です。

でも男なら、どうせ乗るなら最高鋒でしょ。
お金が掛かるというのも人によって違いますし、その性能からいくらお金が掛かっても気にされないファンも。
十人それぞれに、それぞれ価値観がある。だからtmが欲しいならtmを購入すべきです。


余談
女性でもtmを愉しまれている方もおいでになりますが。

 

最後に。
tm2017モデル発表前ながら創立30周年記念キャンペーンにお問い合わせを頂き、お申し込みも頂きました。本当にありがとうございます。