4月のある日、tm2Tに興味があるというNさんという方より連絡が入った。
聴くとNさんのお住いの地域は四国(徳島)との事だったのでtmを確認できる近いお店を紹介。
また、四国には結構tmユーザーさんが多くいらっしゃるので頼めば見せていただける方もおいでになるかな?
と、言ったやり取りをしていると北海道(弊社)まで試乗に来られる!と、言う話に。
と、いうか最初から来られる予定だった様です。
でもNさんが興味のあるマシンはtm125SMR。
モタードの試乗車は申し訳ありませんが用意はありません。
しかし、Nさんは最新鋭のtm2Tであればエンデューロでもかまわない。tmエンジンのフィーリングや音を感じたい。
と、の事で、それであれば都合が合えば何時でもお越しくださいと約一月後の5月18日に来社の予定となりました。
結果心配されたお天気にも恵まれて18日夕刻に来社、19日に試乗になりました。
余談
天候を考えて18~20日まで日程(宿)を取っておられたようです。
旅費で約10万円という費用を掛けてまでtmに乗られたいという気持ちを頂いて18日はささやかながら夕食をご馳走させていただくことにしました。
北海道のおいしい部分というならお寿司、スープカレー、ジンギスカン等ですが、幸いにもそれらが“特に旨い店”が弊社の30分範囲にある。
どれが良いですか?と確認したらNさんは“Tというラーメン店”と、少々思惑違いでしたが、どうやら弊社近郊のラーメン店を下調べしていたらしい。
しかし、残念ですがこのお店超人気店故に3時にはお店が終わります。
じゃ“お寿司”と、言う事でネタの大きさ、新鮮さで人気の“回転寿司”に向かった。
回らないお寿司は札幌までいかないと旨い店はない。
また、北海道の“回転寿司”のレベルは下手な回らない寿司店など足元にも及ばないお店が多い。勿論、店にもよりますが。
食事中の話からNさんは相当にtmを勉強しておいででした。
また、オフファンではなくロードファンの方で現在国産モタード等を愛車にされている方。
お互いに人なりが食事という行為から判ってきましたが、物に対する価値というか、価格に対する価値をNさんなりに確立されておいでのようです。
余談
実は私自身結構緊張します。NさんはHPなどで当社というか、私なりをそれなりにご理解されていますが、こちらはNさんの人となり等全く分かりません。
そのNさん、tmに乗るのも勿論でしょうが、tmをじっくり確認する事で自分の思っていたtmの価格に対する価値を確認、納得したかったようです。
もっとも、10万を超える旅費をかけてまで来られる訳ですから伊達や酔狂ではありません。
バイクのような遊び道具だから尚真剣に考えておられる方のようです。
話を伺っているとご自分なりの人生の目標というか、予定をしっかりお持ちの方で実に真面目な方です。
そんな彼にはtmというマシンがとても魅力的に映っていたのもまたうれしい話。
また、様々な質問も頂いたが、意外にも“他車”との違いについての質問は多くはなかった。それは彼の話から弊社HPの与太話をよく読まれている。
また、内容をよく消化されているからなのもお話から良く判りました。
そして試乗開始
初めてのtm。初めてのレーサー、しかもオフロード。そして混合燃料マシンに少々緊張もあったでしょう。
しかし、 “軽さ”としっかりした“剛性感”には相当なカルチャーショックを、次いで“パワー”に驚かれていました。
また、普段は国産250のモタードという事で4T250にも乗っていただいた。
トータルの試乗自体はわずか30分ほどでしたが、tmというマシンを知るというか、Nさんの中で確認するには十分だったのでしょう。


その後、待望の“Tのラーメン”を堪能されて旨い、旨いの連発を頂きました。
試乗というか今回の旅の目的が順調に終了したのでしょう。午後には帯広の“豚丼”を食すると予定を変更して274号に向かわれた。
しかし、うれしい話です。
してやはりtmだから、本当にtmでよかった!とtm冥利に尽きる出来事です。
実際、今まで本州から態々弊社まで“tm試乗の為だけ”にお越しいただけた方は今回のNさんでお二人目ですがtmの価値を納得していただけたのです。
是非、素直な気持ちと敬意をもってtmに乗ってみてください。
tmも弊社も最大の敬意と感謝を込めて素直にお答えします。