tmのKYB

10数年前のtmにはPAIOLI(イタリア製)のテレスコピックフオークUSD46が装備されていました。
当時、PAIOLIは日本ではあまりメジャーではなかったブランド故にいいのかな?大丈夫か?なんて思っていましたが実際tmというマシンとオーリンスフォークの組み合わせでは実に気持ちの良いというか、出来の良いサスペンションユニットならではの“サスいいな~”を実感させてくれた。

余談
特に4T+PAIOLI+OHLINSの組み合わせは絶品というか、言葉にならない位素晴らしかった。

 

また、“Blue Steel”の名称を与えられた同じパイオリの正立フォーク(インナー46)は知らざれる“名機”というかUSD46をしのぐ作動性とフィールに大いなる衝撃と感銘を受けた。特に軽量マシンとの相性は素晴らしくてフルサイズ80エンデューロとの組み合わせの旋回性、動きは絶品だった記憶があります。


ただ、当時の時代の流れは正立から倒立に移行する過渡期故に埋もれた感じですが名品と言ってよいと思います。


余談
エンデューロマシン用のフォークは?と古くからのエンデューロファンに聞くと“マルゾッキ・マグナム45”と、答える方が多いでしょう。
確かに間違いない。
でも、もうちょっと正立の時代が継続していたら“PAIOLI Blue Steel”という回答もあったと思う。

 

時代は流れてPAIOLIが“PAIOLI・KAYABA”というブランドとなり、さらにUSD48と進化。
はっ、PAIOLI・KAYABA?


つまり、日本のカヤバさんとのジョイント企業となったようですが、進化とともにヨーロピアンの味わいと日本の精度の高さが組み合わさったのでしょう。


またUSD48もまた素晴らしいフォークでパイオリっていうブランドは日本ではメジャーにはなりませんでしたが良い製品を作るメーカーとして記憶しています。

 

tmが採用するフォークとして90年代のMARZZOCHIから2000年代はPAIOLIそしてOHLINS、MARZZOCHIと移行し現在はKAYABA(以下KYB)。

 

正直言ってサスペンションユニットに関しては二輪も四輪も外国製(ヨーロッパ製)に限る。と、思っていました。いいえ、今も実はそう感じています。


が、例えば10年以上前自家用車(MB)のショックを交換する事になって純正もしくはビルシュタインかな?と、考えていたらMB向けの“ニューSR”と、いうカヤバのショックを見つけた。
評判も良いし、スポーツ性を求める車でもないし何より安かったので試しに購入。


して、実際も満足できるフィールに“へ~、日本のショックもよくなったね~”と、感じた事もありました。


余談
そういえばゼロ戦のショックも萱場製と、言うのも思い出しました。

ただ、今の車のショックもビルシュタインですし、以前トランスポーターにも“コニ”を特注装着していた。


日本車を購入してもサスペンションはビルシュタインもしくはコニに変えてしまいます今でも。
そう、車の場合は安定感、ハンドリングそして耐久性は国産とは明らかに変わります。

また、その変化も明確に良い方向に、しかも車のグレードが上がった様にも感じられます。

 

また、オフロードバイクの場合、国産モトクロスバイクにしてもトレールにしてもどうしてこんなに“振られる?”ってくらいにメーカー問わず不安定なバイクというか、特に足に不満ばかり。


すみません。あくまでも自分の主観です。

また、足回りだけの問題でもなかったのは今になって良く判りますが。


余談

色々調整したり、オイルを変えてみたり、ばらしてバルブを磨いてみたりなんてしていましたが、85年に初めて外車エンデューロに乗って“目から鱗”とはこの事を言うのだというくらいの違いに驚き“速い遅いは腕の違いじゃないバイクの差だ!”と、思った次第です。


以来、サスペンションは外国製に限る。車もバイクも外車というのが自分の中に深く浸透しています。
確かにエンデューロバイクがこれほどメジャーじゃなかった時代の話ですが、それくらい違っていたのもまた事実。

余談

何故か?外国製のショックユニットに限らず、オーディオスピーカー、プレーヤーって性能も勿論ですが人間の感性に自然に感じます。

 

ですからtmがKYBを採用!
まだtmのKYBに乗ってもいないくせに“何ていうことをしてくれるのだ!”と、ちょっと憤慨してマネージャーに理由を聞こうと思い勇んで出かけたがKYBが速い、タイムが出るって、言われると"そうか”って感じで終了。

 

レーシングコンストラクターであるtmにとって何より“タイム”がすべて。
ただの安い高いと言ったコストで採用しているわけではない。

それどころかtmにとってコスト的にはKYBの方がマルゾッキより高価。


そして後日、実際“tmのKYB”に乗って“へ~、変われば変わるものだ!”と、感心しました。
このような部分でもtmってメーカーは絶対期待を裏切らない。いや、常に期待を上回るのにも感心します。


余談
して16のフレーム+KYBのマッチングは見事な仕上がりです。インプレを参照してください。明らかにKYBがオプションの時のレベルとは大きな進歩を感じます。

ここで画像を確認してください。


補強リブがお分かりになりますか?剛性を高めるためですが他のKYBフォーク搭載車では自分が知る限り見たことがありません。


また、指定サスペンションオイルです。
日本製なのにとても高価なサスペンションオイルです。しかも、どこでもここでも売っていない。


見た目だけでもここまで違うtmのKYBです。中身のシム構成は当たり前。

して2Tと4Tではオイル量も違うこだわりに満ちています。


そう、やはりtmのKYBってやはり普通ではないと言うか、只者ではないのが“tmのKYB”なのです。