T.M.E.E.S. 3

T.M.E.E.S.最終回は250。
250にはT.M.E.E.S.の必要はあるのか?と、正直自分も思っていましたがやはりtmが期待を裏切ることはありませんでした。
T.M.E.E.S.付き250はただ単の低速、また高速を、パフォーマンスを伸ばすだけではなく、やはり250+T.M.E.E.S.付きもまた125/144に勝るとも劣らない素晴らしいフィールを持つマシンでした。

例えて言うならやはり“芳醇な大人のマシン”と、言うべきか?


ただ、一生に一度のマシン、今回で最後のマシンにしなければならない状況になったなら一番先に候補に挙がるマシンなのは間違いありません。
(でも最終的に250Fiと悩むと思うけど)

 

元来、トルクフルなマシンですから低速が不足するとか、パワーが物足りない。等の部分は全くありません。まして速さに不満などあろう程もない。


250にT.M.E.E.S.が搭載されていない250との大きな違いはT.M.E.E.S.が搭載されている250は従来にも増して“スムースで綿密なトラクション”と、いう一言。


丁寧なゆっくりとしたスロットルワークを心掛けれなスムースなフィールからたまらない色香というか、味わいをも感じられるでしょう。

 

それはパワーもトルクデリバリーも一緒です。
実にスムースに滑らかに欲しいだけのエネルギーを引き出せます。スムース、自然すぎてと、いうか、あえてパワーとは言えない。

エネルギーと言うのが合うように感じます。

しかもスロットルワークなりにいつでも自在に。


ですから昔ながらの“どっかんパワー”を期待しているとパワーがないように感じられるかもしれません。

 

それと粘り強さも向上している。
通常はありませんが意地悪く3速あたりでアイドル以下の回転で走行すると当然クラッチに指が掛かります。

そんな状況でもスロットルを開けばスムースに何事無く加速。
更に滑りやすい路面、ヌルヌルの路面でもタイヤパターンを残しながらも加速を可能にしています。

 

また、北国のtmライダーならきっと経験がおありでしょう雪の山の中のホィールの真ん中を超える深い雪の中の登りでも、ポロポロと言った回転からでもグイグイ走破していくではありませんか!あまりの痛快な面白さに気が付いたら後ろには後続車0状態。

これはT.M.E.E.S.が装備されていないtmとてほぼ同じですが特に強い感覚です。


余談
この様な場面は必ずtm同士で行動しましょう。

他のマシンはtmについてこれない場合が多く冬山では遭難の可能性があります。

 

また、加えてこれはtm全ての美点ですが、高回転でもトラクションが掛かるという部分。

泥濘の中、激しいホィールスピンをさせたとしても前に進もうとするトラクションの良さはtmの美点。これもT.M.E.E.S.が搭載されていても変わりません。

いやよりその感覚が増したようです。


また125/144でも同じ感覚。

加えてシフト・ポジション・センサーが15モデルの250cc以上の2T&4Tに搭載されました。
これは低いギャーにおけるパワーを制御するものです。


つまり、1もしくは2ndギャーにおいてフルスロットルをエンジンに与えてもフルパワー(本来のパワー、回転上昇)をエンジンが発生しないように噴射、点火時期、噴射量を制御する為のセンサーになります。勿論、エアー流量、エンジン回転等にてかわりますが。

 

パワーのある250を超えるエンジンにて1もしくは2ndギャーにて全開とする状況は少なく、確実にトラクションさせる為ですが、いわば自動車のトラクションコントロールと同じ作用です。
このシステムとT.M.E.E.S.との組み合わせは実際の走行シーンにて比類なき安定感&速さを発揮します。

 

速さ。
と、言いますが“速く走る”というのはラフなスロットルワークを行うとパワフルな250以上のマシンには結構難しい。


しかし、いかなる状況下においてライダーが思うような走りを実現するtm250は実によい意味においておおらかです。


結果それが“余裕”と“速さ”につながりライダーの疲労軽減につながります。
これもまた安全性にとって大事な事になります。


また、強大なトルクから走行中マシンから受ける安定感、安心感がすこぶる高いのもtm250ならではの世界です。

さらにtm250+T.M.E.E.S.+シフト・ポジション・センサー付きの振る舞いは実に自然ですし、妙に制御されている感もありません。


ただ、自分がうまくなった。
例えばガレ場、泥濘です。
あれ?この場所は以前もっと苦労したな!という状況で確実にマシンが安定した挙動を見せてくれる事実を貴方は知る事になります。
また、足場の悪いところでバランスを崩し、思わずスロットルを閉じ、開け直したという場面での立ち直りの範囲が確実に広まっています。

 

良くtmにはセルが付かない?
と、言われます。確かに今のバッテリー技術をもってすれば最低限の重量アップにてセルモーターの搭載も可能です。

実際、私の様に足が短いライダーには切望したく思うアイテムですがtmだけのT.M.E.E.S.とシフト・ポジション・センサーの組み合わせを知ってしまいますと、セルとどっちを選ぶと言われたなら迷わずtmのシステムの方が良いな。と、思うのもまた事実です。


余談
両方?が良いに越したことはありませんが、少しでも軽いほうが良いし、tmのマシンバランスがそれによって変わるならやはりセルは要らない。

でもtmの装備するセルなら良いか?

人の価値観はそれぞれで四半世紀前からセル以外に何も進歩していない2Tエンジンより最新鋭の機構を持つエンジンを、また、競技車両と言うなら最新鋭エンジンの方を選びます。


また、どうしてもセルが欲しいなら4Tがあります。
ですから、例えばtm125(もしくは144)とtm250Fiの二台体制が最も贅沢なチョイスかもしれません。同時に最高峰の組み合わせでしょう。

 

余談
排気量を問わずtmに試乗されるときはスロットルをゆっくりと、そして少し(せいぜい20%~30%)の開度で走って見てください。
僅かな試乗時間でいきなり全開走行してもtmの本質は何も判りません。

速く走っても確かにフレームやサスのすごさ。

ブレーキの効きの良さはご理解できるでしょうが、エンジン屋tmのエンジンの本当のすごさ、価値は判りません。

 

ただ、乗っても125/144のT.M.E.E.S.の効果、また、250のT.M.E.E.S.+シフト・ポジション・センサーの効果は判らない。

いや、一般人には判らない程の自然な振る舞いと言うのが価値なのですが、ゆっくり+少しの開度のスロットルワーク(丁寧な)ではっきりその他との違いが判るかもしれません。

勿論、tm単体で乗ればそれも判らないと思いますが。

 

オフロードマシンでこれほどまでに高度なエンジンマネージメントを持つのがtmなのです。圧倒的なパワーにして従順なパワーデリバリーもそうですが、最高峰を所有する喜びも格別なのがtm250。


実に奥の深い魅力ではありませんか!

125も144もそして250それぞれ魅力あふれるマシンである事だけは確実です。

つまり、手抜きが無い証拠です。


どれもこれも欲しい。と、思わせるマシンなのがtmのtmたる所以でしょう。