ダカール雑感

今年も日本のマシンは勝つことが出来ませんでした。
日本人としては少々悔しいのは皆さんと同じですがスカパーでスタートからフィニッシュまで毎日確認して気が付いたのが優勝したマシンとの走行時の挙動の違いです。毎年、観ていましたが今年は明確にその違いを感じました。いや、気が付いたというべきか?

最も、その為かは別にして現実は“やはり”って感じで悔しいのもまた事実。

 

つまり、共にワークス体制ですからお金の掛け方は勿論ライダーのレベルに大きな差はないと思って間違いはないように思います。また、マシンのコストも日本製が掛かっているでしょうが現実マシンの動きは随分と違って見えました。
エンジンパワー、絶対パフォーマンスはもしかしたら日本製の方が上かもしれませんが路面状況の変化、外乱に対する挙動の安定、スタビリティーは優勝したマシンの方に部があるかな、良いかな?って画面から感じましたが、皆さんはどの様に感じられましたか?

 

貴方に何判る?
と、言われたらごめんなさいですが見て感じたままの私の主観です。


また、昔走ったインカラリーと同じ南米と言う部分もあって随分ロケーションが似ている為に親しみがある。

そんな風景に懐かしさと同時にまるで昨日の様にあたかも自分が走っているような錯覚を覚え、また、その時の私のマシンも今回優勝と同じメーカーのマシンでしたから感じるのかもしれません。


そのラリーに参加して私の様なサンディーライダーでも完走できたのははっきり言ってマシンのおかげ。と、体で感じたのもまた事実だからです。

 

当時は日本のマシンとは随分その部分では今同様に大きな違いがありました。
そう、30年近い昔の話ですが、当時の私が乗って走ったマシンもそれまで乗ってきた日本のマシンと比べてとても挙動が鈍感でした。と、いうか挙動が鈍感と言う部分を初めて体感、理解できました。


ま、以後リンクレス化されてその部分は驚くほど薄らぎましたが、今回のダカールでの国産車との走りの違いは画面からもはっきり伝わったように思います。

 

それから20年近く経過してtm125とスモールホィールのtm80でアジアインターナショナルエンデューロ(1000km)を走りましたが、いくら小さくともtmの鈍感な挙動と安定感が完走を助けてくれたのは言うまでもありません。と、いうかtmだから参加する気になった。

と、言うのが本当の話です。

 

挙動が鈍感
自身よくインプレにも使います。と、いうかこの挙動の安定感、鈍感と言う部分がマシン、オフロードマシンの最大の価値ではないかと信じ、思っています。


良いマシンと言うのは挙動は鈍感ながらも高い操縦性をも実現しているものです。

それを具体化したマシンがtm。

乗られた方ははっきりとご理解されているでしょう。


路面状況の必要な部分だけを伝え、不必要な動きをマシンが封じ込めるというのでしょうか、実にオフロードを安心して愉しめるのがtmです。
外乱に対してマシンが安定していながら意のままに走行できるのは我々のような下手くそにはとても大事な要素なのです。


つまり、我々の様に趣味で山を走る。レースを愉しんでいる人々にはとてもマシンに助けられている。そう、愉しさはその挙動が鈍感だからこそです。

 

勿論、世界のトップライダーとて同じです。
挙動の敏感なマシンと鈍感なマシンと例え同じタイムで走行できたとしても一日終了後の疲れ方が全く違います。

それは集中力に影響し、いくらトップライダーと言えどもミスを誘発します。

長距離、長時間を走るエンデューロやラリーで使用するマシンであれば尚更大事な要素でしょう。


そう、いくら上手で速くとも挙動の敏感で不安定なマシンでは長く、安全には戦えないのは明白。


我々おっさんライダーは完走できるか?と、言うレベルでも同じですし、レースやコースを愉しめるか否か?と、言う部分なら月とすっぽん位に違う。

 

自動車もそうですがヨーロッパの車両の多くはこの挙動の安定感、安心感、スタビリティーと言うのが高くてそれが日本車との大きな違いでしょう。


と、自分は常に感じており、その想いからでしょうか、どうしても自分の車もこの部分から日本の車両に乗って見たい、欲しいと正直思えないでいるのです。


余談
先の合同試乗会でヤマハとカワサキの試乗車があったので乗って見ればよかったと思いますが、と、言うのもモトクロスコースをモトクロスバイクで走るのですから、モトクロスコースをエンデューロバイクで走って比較するのも無意味かな?と、思いやめました。

 

勿論、すべての車両に乗ったわけでもありません。また、最新モデルにも乗っていませんから正しいか?は、何とも言えませんが少なくともヨーロピアンマシンであれば程度の差はあってもこの部分はバイク同様に安心できる。
と、思っています。

 

最もその車やバイクが生まれた場所の走行速度、例えば高速での制限速度が違いますから、一概に日本車を責めても仕方がありませんがダカールラリーでの走行シーンにて今もなお国産と外国製との明確な違いを見せてくれました。