To be or not to be?

画像は99年型tm250の損傷したシリンダー部分である。
15tmを増車された前ユーザーさんからは“ボロボロだし、エンジン壊れた状態だよ”と、承知して分けていただいたが、実際に整備というか、分解してみると再生するか?中古部品とするか?と、悩む事になった。

当初の話からだとビックエンドベアリングが経年劣化(16年間の)から破損、その欠片によってシリンダー、ピストン、ヘッドが損傷と、想像していましたが、実際分解してみるとはピストンピンクリップが脱落、もしくは折損、脱落しエンジン内部を傷つけたものだと判った。


いずれにしても再メッキした中古シリンダー、コンロッドキット、ヘッドもあればピストンの在庫はある。


つまり、即修理可能なので基本再生のつもりでしたが、あまりの状態のすごさ、必要な部品の量にはたして修理して“どうする?”状態である。


年式から考えて16年経過していますから、他に何処が壊れていても不思議もない。

そう、当たり前だが問題は必要な部品の量である。


部品の問題と言ってもtmは幸いにしてこの様な機械部品は16年経過しても入手できます。

しかし、その時代の移り変わりから変化する部品の仕様違いと、価格変更の部分がある。

また、その再生に必要な部品の種類と量である。


例えば以前は“コンロッドキット”が、あった。また、幸いにも弊社には一個だが在庫もある。


しかし、今後この部品(コンロッドだけでも)が必要になるとすると“クランクシャフトアッセンブリー”となる。
つまり、在庫のコンロッドキットを使用してしまうと“クランクシャフトアッセンブリー”が代替えとなる。

して、そのコンロッドキットの価格ではアッセンブリーは購入できない。


そう、価格に大きな違いが出てきます。


余談
勿論、コンロッドキットを交換しなければ良いのですが、16年使い込まれたエンジンですから交換したいのです。


勿論、99だけではなく使用できる年式は他にもあるがいずれも10年前以上になるマシンにいくらtmと言えど改めて在庫するか?


また、その年式に対応する再メッキしたシリンダーもあるが新品の70%くらいで提供可能ですが、これもまた一個しかない。


また、部品量と言うのは他の部分、つまり、外装もフレーム、シート、タンク以外は完璧と言って良いほどに全滅状態なので交換が必要。


ラジエターも要交換、加えて電装関係も取り外されており発電機からメインハーネスまで新設が必要。

サスはフォークのオイル漏れ。

ですから当然、前後足回りと共にOHは必須。


更に欠損部品が多数ある。
早い話はフレームとクランクケース以外すべて!と、言う事です。

と、なると、先のエンジン部品も含めると一体いくら必要かな?


してそこまで再生したとしても販売出来る価格は“最大でも¥30万”位?
そう考えると部品代の仕入れ原価だけでもその数値を超える“大赤字”なのは計算するまでもなく、目に見えた部分だけでもはっきりしている。


以上の事から通常の感覚なら“廃車、中古部品としての販売”と、なるのが必然だし、セオリーだが名機と誉れ高い99年型というのが後ろ髪を引っ張る。


しかも、当時のミカ・アオラ仕様というか、パイオリを装備した特別仕様。


さらに、今の時期は年間を通じてもっとも“暇”な時期なので作業する時間は何とかなる。
また、ほとんどというか、再生に必要な部品は在庫している。

早い話、マシン再生には絶好な時期、チャンスである。


が、同じ99年型tm250のユーザーさんが転倒してスロットル全開状態からエンジンブローとなったと、言う話がやってきた。
現車も確認していないから何が壊れたか?は不明だが、例えばもし、シリンダーが必要なら再メッキシリンダーなら多少リーズナブルに再生できる。


そんな事(まだ、頼まれてもいないが)も、考えると中古車の為に、しかも赤字が判って居るマシン再生に限られた“お得な部品”を使う事もないべ!と、いう気持ちもある。


以上はカッコつけて良い人に成りたくて言っている訳ではありません。
ですから、もし、何方か、この99tm250を引き取っても良いよ。

と、いう方がおいでになれば価格は相談の上で再生しようかな?と、思ったりもする。

と、いうか再生したい気持ちもない訳でもないのです。


正にTo be or not to be!