tmというエンデューロマシン
世の中には“エンデューロ競技用”のモーターサイクルは沢山あります。
また、トレールバイクやモトクロスバイクをエンデューロマシンとして使用される状況、場合も多い。
その様々というか、混沌とした中tmというマシンと、他のマシンと何が違うのか?優位があるならそれは何か?ユーザーがtmを選ぶメリット、理由は?
* tmは輸入車の中では唯一“アルミフレーム”装備。更に職人の手によって溶接された美しさを誇ります。
* ハブ、ステアリングクランプ、アクスルナット、タンクキャップetcをアルミブロック削り出し+アルマイト加
工。軽く、強度、剛性の高さは言うまでも無く何より美しい。
* tmは2Tおよび4T共にお好み、使用目的によってフロント2種類(マルゾッキUSD50、カヤバUSD48)の
フォークを選択可能。
* tm2Tのリヤショックは標準tmオリジナル“tmショック”。
オプションにて“オーリンスシングルショック”&“オーリンスTTXショック”の選択可能。
* tm4Tのリヤショック標準はザックス&ボーゲ。
オプションにて“tmショック”&“オーリンスTTXショック”を同じく選択可能としております。
* tmブレーキシステムの先進性としてフロントは270mm径の特許を取得した異形ディスクローター。リヤは
245mmの大径ローターを装備。
* tm2Tは85ccを除く125、144、250そして300ccモデルにはTMEES(電子制御パワーバルブ)を装備して
おります。これによって全域に渡って“最適且つ綿密な排気効率”を実現。豊かでフラットなエンジン特性を
生み出しております。
* tm2T250 & 300には“シフトポジショニングセンサー”を装備。これは各ギャーそれぞれのポジションそれ
ぞれに“必要かつ最適な点火特性”を実現。それはTMEES 同様にフラットな特性の為です。
* tm4T250 & 450も2T同様に“シフトポジショニングセンサー”を15モデルより装備。
結果、従来からの電子制御燃料噴射と共に250は排気量を超える力感とフラットさを実現。更に450は強
大なパワーを自在にコントロールできるパフォーマンスを兼ね備えます。
* 貴方が望むなら、望むマシンを制作してくれる。
これこそtmももっとも得意分野かもしれません。もっとも一般人である我々が市販状態のtmに不満など
見いだせませんが。(セッテングは別です)
以上はtmの目に見える優位性ですが、tmの本来の価値、目に見えない価値を紹介します。
そう、tmの価値は“上記のtmだけの装備”だけにとどまりません。
例えば“エンジン”
エンジンにはパワーを上げる。パフォーマンスを向上させる為のオプション部品はありません。答えは最初から“レーシングエンジン”を装備されています。つまり、元来そんな部品等は必要ない。
また、毎年の変更がとても有効に機能しているという事。
レーサーとして確実な進化をユーザーは享受できます。また、はっきり変更した理由が、体感として判ります。
“乗り味が長持ち”と、いう部分。
例えば、tmは数年それなりに使用したとしても各部の“ヤレ”を感じる事が少ない。
新車が100%とするなら、一年程度の使用であれば95%以上の新車感覚がある。と、言っても言い過ぎにはならない。
だから、例えば10年前のtmでも不足、不満を感じない。
エンジン&車体の寿命の長さ。
10年以上前のtmがシリンダー、フレーム交換なしに今尚現役で走行。もしくは別に“不満を覚えない”と、言われる方が多い。
この“しっかり感”と、いうか“長持ち感”も大きなtmの魅力です。
20年tmと歩んできて確実に言えるのは競技車両としては正に驚異的な寿命を持っている事実。走行後のメンテナンス(洗車、注油、オイル交換等)をきちんと行っている限り、不用意に壊れる等はあまり聞きません。
但し、間違えた使用方法、過負荷、メンテナンス不足は論外になります。
余 談
小排気量、つまり、2Tなら125cc以下、4T であれば250ccなどは“壊そう”と、いう悪意があれば壊すことは可能です。
tmのもっとも大きな優位性は貴方のtmはそのままの状態で世界選手権を戦い、そして、勝利することも可能なマシンである事実。
また、同じく世界選手権で優勝できるレベルのライダーが乗れるマシンと、言う価値。
そう、 “何も足さない、引かない”と、いうか、一切のモデファイなし、追加チューンなし、市販状態のまま勝利を可能にしているのがtm。
それは、貴方のマシンと同じtmというマシンです。
昔 話
30年以上前、モトクロスマシンを持っていましたが、それではコースしか使用できません。しかし、どちらかと言うと冒険チックな山遊びがコース走行より好きでした。
だから、国産トレールも所有。しかし、物足りない。そして改造。
ですから、毎年の様に新型が出れば新型トレールを購入、して、また改造していました。
が、ベースは所詮トレールなので改造しても“タカが知れています”。
逆輸入車にも乗りました。
確かにトレールよりは断然よいが当時トレールの倍以上の価格の価値を見つける事は不可能。
結局、欲求不満というか、モンモンしながら時折モトクロスバイクでコース走行にてうっぷんを晴らす他が有りません。
しかも当時は“バイクは国産”と、いう思いで外国製エンデューロマシンなどそれこそ“out of 眼中”状態だった。
しかし、84年ITDE(国際2日間エンデューロ)に当時の最新鋭国産トレールにて参加、その際、印象に残ったのは外国製エンデューロマシンの速さ、走破性。
抜かれて思わず、目をむきました。
価格は当時、国産トレールの4倍+でしたが、先の印象が忘れられず結果的に翌年外国製エンデューロマシンを購入。
翌年、納車になったその外車の最新鋭に初めて乗った時は正に“目から鱗”状態に陥った。
“速さは腕じゃないバイクの差だ”と、本気で感じたのを覚えています。
何台もマシンを乗り継いだ方には“バイクは皆同じ”と、言われる方がおいでになる。何故、そう思われるのか判りませんが乗車フィールにも価値の違いも現実あります。また、マシンによってタイムが違うのもまた事実でしょう。
その外車は素晴らしかった。でも、とても壊れました。
本当に良く壊れて、走行毎に必ず何処かが壊れます。して、新車から3回目の走行時についに“焼き付き”。
その時は参りましたが、後でその壊れる原因も多くは人災だった。
しかし、何より、その乗り味、性能がスバらしく、いくら壊れてもその性能、フィールに満足し2年の間に3台購入しました。
以来、30年以上外国製エンデューロマシンしか乗っておりません。もっとも他のマシンの種類もすくなかった為もあって“他に良い”と、思えるマシンには合う事はなかった。
して、96年初のtmに乗って見ました。
実は自分のチープな常識の中のイタリア製は“壊れる?”とか、“如何しよう良くなかったら!”と、少々ナーバスな気分でしたが、乗ってみて感じたのは大げさではなく、今までのマシンは一体何だった?
と、いう想いでした。
特にそのエンジン回転のなめらかで際限のない上昇フィール、狙ったラインにピタット入るハンドリング。シャキットした車体剛性と軽さ。は、今尚強烈な印象として浮かびます。いや、今の現在のtmとまったく変わっていない。そう、とても進化されたマシンだったのがよくわかります。
良い意味で従来マシンどころか期待を大きく超えるフィールに感動を覚えました。更に時間の経過から“壊れない、丈夫”という部分を思い知りました。
それが20年前のtm。
今のtmと全く同じです。
その耐久性はそのままに競技車両として正常進化しています。それが現在に至っているのが15モデル。その15tmに20年前と寸部違わずtmの思う競技車両を見出せます。
それが、何よりうれしい。
tmの価値
tmは改造はいらない。その為の部品もない。
言い方を変えると“市販状態が最高”と、いうのがtmの価値。してその価値は価格を大きく超える。だから、尚、改造部品など必要ない。
改造の為のオプションパーツもない。2Tにはいまだにスターターもない。
それは購入後に余分な支出が必要ない。レーサーだからシンプルに、また、1gでも軽くしたい。と、いうtmの想い。
それらに価値を求める方は、それに合うマシンを選べば良いのです。そこにtmを巻き込まないでください。
( いつか?tm2Tにスターターが装備される日をお待ちください?)
先日、国産4T250の最新鋭と言われるマシンに乗る機会を得ました。
同じ排気量のtm4Tと同等のマシンとして良いマシンなのか?は、判りませんでした。
何より価格が違いますから、比較など本来無意味。
ただ実際乗ると良い、悪いではなく国産トレールを思い出しましたのも又事実です。
勿論、パワー、装備、性能も昔とは比較にはならない。もはやトレールではない。でもレーサーとも不思議に感じない。しかし、乗り手によってはtmより速く走る事も可能でしょう。
でも何より感じたのは、その国産からtmに乗り換えた瞬間“あ~、やっぱりいいな”と、素直に感じた事です。
是非、貴方もtmを感じてください。そして感動を味わってください。tmの価値は貴方の想像を大きく超えます。つまり、“tmはお得”と、言えるマシンと、貴方にお勧めできます。